どんなお方が・・

ふっと思い出して 茂原の保川建設さんが 妙高から移築した銅ぶき屋根のお屋敷は どんな具合になったのかしらとサイトを訪れてみました。

この夏に完成し 完成写真が掲載されていました。
ま〜ま〜!!素晴らしいお家で 保川社長の笑みや 保川の大工ですと訪れてくれた がっしりとした体躯の棟梁と思われる方の 穏やかな自信に溢れた雰囲気を思い出しました。

http://www.yasu-ken.com/minka-sk/index-minka-s_contents.htm
ここから 見せていただく事が出来ます

写真で見る限り 墨痕鮮やかな4枚立ての襖が印象深く 明り取りから描く明かりの影までが計算された配置となっていました。

建前の時 ノボリや吹流しで安全を祈願された このS邸は 一つの作品として大切にされねばならないものと思います。

画集が出来そうなショットがいっぱいありました。

インターネット価格

今や 家電品、設備品 これらのネット価格は 最安値に始まって 最高値まで 簡単に確認する事が可能です。

やはり 1円でも安く そして確実に設置をする。
それが 家を建てる者にすれば 大変重要な事になります。

どんぐり庵の建築が始まる 建築費の試算段階の頃 私はこういう質問を投げかけました。

サッシの窓を検討していたときの事でした。

インターネット価格は 送料を入れてもほぼ40%引きです。
寸法が出た段階で 私が購入しますから 取り付け工事の計上でやってもらいたい。

当時の建築士さんの答えはこうでした。

何らかの間違いが発生したときに それは 購入者の責任になります。
価格を知っていると 疑問を感じるかもしれませんが、リスク回避のため それは工務店に依頼し 確実な完成を目指したほうが クレバーです。

私の経験では 購入したサッシと 窓枠の製作に間違いがが発生し 窓枠の作りにミスがあったのですが 結果的に工務店は新規にサッシを購入し取り付けました。

このように説明を受けました。


以来 原価はこうなんだけれども と 知りながらも どんぐり庵の建築に多くの人の動きがあるのだからと 家電品 設備品の直接購入はやめました。

土間立ち上げのノロ仕上げ

”ノロ”

私は 接したことのない言葉でした。
土間は 御影石と大谷石を貼り その立ち上げ部分は 土間の下地のモルタルで立ち上げてありました。

コンクリート打ちっぱなしを好む方もあります。
しかし どんぐり庵の場合そういうコンセプトではありません。

こんな事がありました。

お風呂 洗面所のコンクリートの仕切りを 
「機能的にはコンクリートむき出しで充分。こんなにきれいに コンクリート仕上げしてあるのだから」と主張した棟梁に 
それでは ”美”がない!! と譲らず 板壁仕上げにしてもらった経緯があります。

そんな事例の故でしょうか
「土間の立ち上がりはノロ仕上げにしましょう。」と提案がありました。

元々は 立ち上がり部分も石を加工して貼ってもらうことを希望したのですが、手間が高くなるという理由で 価格も検討せずに葬られてしまいました。
そこで 「ノロ」仕上げと結論が出ました。

よく分からないうちに 承諾し 仕上がりはグレーと紺の中間色のような感じです。
それなりに マッチした仕上がりです。

さてさて 「ノロ」ってナニヨ。
こう思いついて調べてみると、

ノロ・モルタル・コンクリート
いずれも セメントに 水・砂・砂利 などを混合したものでした。

そして ノロは
以下 引用

セメントを水で練っただけのものをノロという。タイル、石材の接着や、小口の充てんに用いる。

これだけの事でした。
私のイメージは 特別な材料があって それそのものが持っている色調が どんぐり庵の土間の立ち上げかと思っていました。

なーんだ つまんないの・・

三連休

自宅とどんぐり庵の往復で 三連休も終わりました。

漆喰の補修・キヌカ塗布も実験段階のまま完成は出来ず 柿渋を床に塗布する事で明け暮れました。

水周りの試用には絶好のチャンスであり、機器類をそれなりに動かしてみました。

「1階キッチンのIHは鍋を選ばないよ」
と 聞いていましたが 持参した鍋を載せたら IHのおね〜さんが
「これは使えません」と
いいました。

1階洗面所のお湯の出が悪く、「へんだね〜 確認してもらわなくては」といっていたところ、設備を請けた常泉さんが 他の用事で来てくれたので、実際に見てもらいながら 不具合の説明をしました。

その時は 原因は分からず 常泉さんも道具を持ってきていなかったので、後日調整してもらうことを 約束しました。

柿渋は この休みの三日間で2L 2本を使い切りました。
無臭柿渋は 番傘のようなテカッタ感じにはなりません。
匂いのある柿渋は 粘度表示があり 番傘・渋うちわは 最も高粘度のものを使用したようです。
それだけに 無臭の場合の防水性は期待できませんが、柳杉のメイクアップには なんとも優れものと評価しています。
サラサラの無臭柿渋は とても扱いやすいものです。

またまた 2L 2本 発注しました。

暖房設備のメド

大晦日波の寒さといわれ 北海道では十数人が雪崩れに巻き込まれた事故が発生したという24日の土曜日 暖房機の選択が間違っていなかった事を確認しました。

光熱費のことを考慮して 設定を18℃と低くしてあります。
朝7時半ごろどんぐり庵に到着すると 1階で18℃ 2階で20℃ の室内温度を表示していました。

建具が入っていないので 北側の2重サッシからのコールドドラフトと 玄関の建具がとりあえずの取り付けなので、隙間があり スースー風が入ります。

次の2点は致命的な 現状です。

越屋根の開け閉めをする器機が取り付いていないので 締め切れていません。
高いところが開いているので 暖かい空気は当然外へ・外へと逃げています。

もう一つは 宅内の配線の集積スペースに400x500位の開口があって ここに建具が入っていません。床下から冷たい空気が流れているのが 手をかざすとわかるほどです。

この状況の中で 昼間の作業をしていました。
土曜日は 日差しが入っている間は1階も暖かく感じましたが 2階のような快適さではありませんでした。
日曜日は 外気温も上がり すっかり暖かく 雑巾がけをする私は窓を開けたくらいです。

うまい具合に 大晦日並の気温が体験でき 結論としては 多分これで行けるだろう と思っています。

vivakenはいいました。
「これがダメだったら どうしようかと思ったよ。いや〜 よかった。。。」

開発者はいつも孤独という表現があります。
それに近かったでしょう。ご苦労様でした。

ともかく 具体的な計算データーの説明がなかった。
あったのは 茂原の冬場の平均気温から 22℃を確保できるように機種選定をしました。あとは 使って調整してください。

結果がよければ 何もいいたくないけれど せめて購入者にメーカーの説明文書でも渡すべきじゃないのかな などど 苦しんだvivakenに同情する私です。

キヌカ塗布

DSC06405-02.jpg

年代を経たどんぐり庵の材と 床や板壁の新材と バランスをとるために柿渋一回塗りを終えてから、キヌカの塗布を始めました。

非常に扱いやすいワックスで、蜜蝋ワックスはともすれば塗りむらが気になりましたが、それもなく 4Lで26,000円に近い価格である事だけが 少々気になりました。

柿渋を1階部分で 2L使い切りました。(薄めて 4Lの量にして使いました。)

それと同じ使用量であれば 1階部分を一本でまかなえる事になります。

塗り始めは床材の木目が鮮やかに出てきました。
元々白い色目の柳杉は 柿渋を塗った事でやや落ち着いた色目になったのですが ワックスをかけた瞬間 木目が鮮やかに浮かび上がり とてもにぎやかな感じになりました。

しかし 時間が経つと雰囲気が変わるのがこの手のものの特徴でもあり、今週どんな顔を見せているか楽しみにしています。

ま〜 腰が痛いの何のいいながら、塗布に余念のない私たちにしか 分からない事だろうとも思っています。

ちょっとした一言

意を凝らした言い回しも、闊達な文章も 目と目を合わせてのねぎらいの一言 または自分の経験に照らし合わせたねぎらいの言葉に勝るものはないことを実感しました。

先週の土曜日 いつもの用事を休ませてもらい”どんぐり庵”の床仕上げをしていました。

塗装の後半を請けてくれた「田中塗装」さんが仕事に来ました。
後手に回った塗装作業で、苦労をかけているところです。
窓に取り付けた柵をはずしながら、「これが一番いいから」とはずしては塗装し また 取り付けてを繰り返しています。

休憩時間に 柱や鴨居を見ながら
「自分たちで磨いたのか」といった質問がありました。
仕上がり具合が妙に素人っぽかったのか、下見に見えたとき 粉だらけでマスクに防塵めがねの私の姿を披露したせいか ま〜 質問がありました。

「大変でした」 という言葉を呑み込んで、「素人の仕事ですから・・」と、ついつい予防線を張ってしまったのは私です。
田中さんは
「いや これは大変だったですね。」
こう ねぎらってくれたのです。

田中さんは塗装やさんとして 塗装のけれん作業があるからでしょうか。。。
この大変という言葉にとてもズッシリと重いものがあって、わたしもついつい心の底から「大変でした」と答えてしまいました。

心の底から「大変でした」と言わせてもらえた事が、普段大概のことは受け止めて キリリとっしたフリをしている私は なんとも大きな扉が開けたような開放感を味わったのです。  

【苦労が吹き飛ぶ】
まさに そんな一言をいただきました。

無臭柿渋で床の仕上げ

床板を30mmのスギ板で施工を依頼しました。
全て国産材でという思いはありましたが 結果的には 柳杉が用いられました。

・・以下 柳杉の解説を引用します。
日本産の秋田杉を中国に植林したのが柳杉です。
踏み心地が格段に良く、熱の伝導率が低い為に断熱効果もあります。
・・

大変やわらかく 温かみのある素材です。
色目が大変白っぽいのが我が家には難点で、時間をかけてなじみを待つか 色を入れるかを迷いました。

床張りが終わってから、約3ヵ月を経て 養生シートがかかっていたところと むき出しだったところを較べると 日にさらされていた部分は若干クリーム色がかった変化が見られました。
このまま”キヌカ”でワックスがけをしようか、少し色を入れようか迷った末、やはり低いところ(=床)に白っぽい物がくるのはなんとなく落ち着きが悪く、”柿渋”を一塗りしてその上に”キヌカ”で仕上げをしようと決定しました。

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30平方メートルの床と 壁部分の半分に 2Lの柿渋一本を使いました。
キッチリ2倍に薄めて 刷毛で塗ってはふき取る作業でした。柿渋は薄めて ふき取りながら作業をすると思ったよりストレスなく仕上げていく事が出来ました。

よさそう〜♪蓄熱暖房機

DSC06402-02.jpg

スティーベルの蓄熱暖房機が設置されてからほぼ2ヶ月。
都心で木枯らし一番がふいた土・日曜日に稼動させてみました。

まず 設定。
試運転済みは8台の暖房機のうち 3台でした。
試運転のときにアドバイスされた
「時刻表示を正確に!!深夜電力を使うのですから時刻が大切です。
あとは 使ってみて温度調節をするといいですね。」
これがしっかり 頭に刻み込まれていました。

土曜日の帰宅前 さて設定して帰ろう。
と済ませたつもり。。。
日曜日の朝 到着するなり確認すると 
「あれれ・・・試運転済みの3台しか動いていないぞ。」
「やっぱり 取説みないとだめか。」

とばかりに再確認すると 蓄熱量の設定を誤った。
○○%蓄熱量という設定があって、2桁で ”00”は100%を意味すると早合点し ”00”設定にしたら それは”ゼロ”の事でした。
チョット言い訳:数字の後ろにFULLと書いてあったモンで間違ったわけです。

ハハ**早速修正。

この暖房機 左が室温で右が設定温度です。
お昼間2時の昨日の温度表示です。
日あたりのいい家ですが あちこち開け放したまま作業していてこれだけの周辺温度が確保できました。

なんとも心地よいのは 湯たんぽのようなホワホワとした暖かさで 私が嫌う温風で部屋中をかき回されないという快適さがあります。
こりゃ〜 いいように思えます。

暗渠排水

どんぐり庵の粘土質の敷地と付き合っていくには いかにうまく雨水の排水対策をするかが一つのポイントになってきます。

もう一つ 強い雨風による土砂のはね返り対策も考えなければなりません。

事実 犬走りは南・西面にしか施工されていないので、水はけが悪い建物の北側はすっかり泥が吹き付けられています。

県道と平行に 建物の南・北に各一本暗渠排水を施工します。北側から工事がはじまっています。
必要な土整備が結構あって 一軒の住いを完成させるのは まずもって多くの手を必要とすることを実感として感じます。
全体計画をシビアーにやらないと 重機が出たり入ったり無駄な経費が発生することを抑えなければなりません。

暗渠排水パイプの価格を調べる事は 簡単に出来ます。
しかし何につけてもいえますが 【誰がどんな道具をもってどのように工事するか】
ここをクリアーできない事には価格論争にもなりえないのです。
現場立会いを出来ない私たちが 何をよりどころにするかといえば、その土地で実績のあるところを信用して 何かの時には飛んできてくれる事を条件に依頼するのが 結局は一番なんだろう と 判断しています。

レンジフード

DSC06397-02.jpg

仕掛品のレンジフードです。
岩熊さんのオリジナルで 正面に扉をつけて 一見収納棚のようにします。
どんな 扉をつけてくれるか楽しみにしている造作です。

どんぐり庵の台所は テーブル板をくりぬいてシンクやIHを取り付ける方法です。
住宅のショウルームに行ったことのない私は システムキッチンなど関心も持ったことがなく電子レンジと食洗機があればいいといっている具合なので、このあたりの予算はイクバクかの削減に貢献していると思っています。
おまけに食洗機も将来設置となっているので、予算が厳しい金策係の私は少々ホッとしています。

明るい出窓がついた流し台になりましたが、出窓の窓の開け閉めに手が届きません。
踏み台を一つ調達せねばなりません。(昔サイズの日本人体型の私です。)

ITO-YAで石膏を購入

白く仕上がった漆喰の壁を よくよく注意しながら作業をしていましたが、グラインダーでジッ!!(思い出しても 嫌な嫌な気分になります。)
っとやったのを補修しなければなりません。

ホームセンターに足を止める時間を惜しんでいる私は おのずとWebでお買い物という事になりますが、わずかばかりの石膏を売っているところが見つかりませんでした。

浜松町が勤務先のvivakenに 「東急ハンズで見てください」と依頼していました。
彼は私が心を痛めていることなど全く気付いていないのか、「いつでもいいよ。そんなもの」と言っていました。

昨晩「あ〜重たかった。」と1Kgの焼石膏を銀座ITO-YAで買ってきてくれました。
税込み 693円。石膏の溶き方も説明がついていて 仕上がり具合がどうなるやら分かりませんが とりあえず ホッとしています。

ペインティングナイフみたいなものを 探し出さねばなりません。

わずかばかりの穴埋め補修なので 恐らく埋まってくれると思いますが 漆喰作業を見ていたとき石灰にフノリのようなものを混ぜていました。
チョット気になりますが まずは目立たないところからはじめてみます。

使えるか。。モチの木

モチの木の剪定や 見事な枝ぶりのモチの木については たくさんの情報がありますが、検索下手の私は モチの木は材としてどんな性質を持っているのか 判らないままでいました。

出会いました。
モチの木はどんなところに使われるか。

【材はくるいが少ないため、数珠・そろばん玉・玩具・版木などに用いられる。】

2004年 我が家のシンボルツリーとなるはずだったモチの木が移植され一年目は何とか葉を出しました。
隣人は言いました。

「木っちゅうのは、自分の持っているエネルギーで ひと夏めは大体は葉をだし繁るんさ。けんども 次の年どうなるかは分からん。そこからが問題さ。」

その問題の年 隣人の指摘どおり葉を出しかけるものの次々黒く枯れてゆき、あきらめざるを得ませんでした。
2006・2007年と立ち枯れたままの姿で どんぐり庵の建築を見ていました。

そろそろ 方策を講じなければなりません。
φ500mm 2mはある立ち木です。
私たちが何かを作るには 大きすぎます。

今月中には 掘り起こし移動させますが さてどうするか??
厚板に引いてもらうか と考えたり 丸太の輪切りでなにか・・とか 
なんとか 活用したいものです。

あるものを工夫して使うのは 得意よ!!
と常日頃いっている私ですが 相手がでかすぎて何をやるにも人の手を借りなければならないというのが ハンディです。

玄関ポーチの算段

日曜日に大工工事が入りました。
昼ごろからやむと予報された雨は 時折強く降ったりしながら だんだん空は明るくなってきました。
例によって 7時半にはどんぐり庵に到着していました。

さて 作業に入ろうかという頃 棟梁のトラックが入ってきて 広瀬さんと二人
「昨日来ようと思ったけど、来れなくて」と 道具を下ろし始めました。
キッチンボード・洗面台の加工、雨戸の戸袋に屋根付け加工などが手早く作業されました。
大工さんの宅内工事はこれで大体終了。
あとは ベランダの工事を残すばかりとなりました。


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さてと。。玄関ポーチの大谷石のピンコロが入りました。
宅内は 玄関が大谷石 土間は御影石と区切りをつけてあります。
玄関のポーチのイメージは 「あまりかっちりさせないように」というイメージをもっていました。
こういうイメージを具体化するのは中々難しいのですが、”大谷石端材特価品”というのに出会いました。
入荷してみると たしかに端材なんでしょう。泥付きです。
施工のレベル出しをするためには 縦に使うことになります。よって 表面積は予定通りに確保できません。

左官やさんがうまく対応してくれるか、はたまた 追加で購入か。。
結果を待ちます。

ちなみに 1枚約10Kg 送料を計算に入れると 1枚 900円ほどになりました。
あとは 加工費という事になります。

師走も間近

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近所の方が「どれどれ どこまで出来ましたか。今月中には仕上げなきゃね。暮になってガタガタやってるんじゃいかんですよね。」
私は この一言に冷や汗を流し
「これは 師走の12月 近所でトンカンやって欲しくない。」
こういわれたに等しいと思いました。

都会生活になじんだものは 今地域で何が行われているかということに無関心であると同時に、それぞれ事情があるからと多くのことを受け入れています。
事実 去年の暮 自宅近所の建築中のマンションは 暮が押し迫ってからも 遅くまで 電気をこうこうとつけ 内装工事が行われていました。 
が、「新年早々売り出しかしら?」ぐらいのもので 工事をやっているからどうこう思うものでもありませんでした。

しかし 地域を一体のものとして 自分のものとして考える里山においては 一軒の家が建築中という事は どんぐり庵でいえば どんぐり庵だけのことではなくて、地域そのものの事であると みなさんが多かれ少なかれ気にかけてくださっている事なのです。

ここに住むものとして、配慮せねばならないことと 痛感しています。

立冬

立冬です。
どんぐり庵に設置された 8台のスティーベル蓄熱暖房機は どんな活躍をし どのくらいの光熱費となるか。。
さてさて 試算どおりにいくのでしょうか。

蓄熱暖房機はスイッチを入り切りすることでコントロールするものではありません。
室内温度設定をし 外気温を測定し その温度差から蓄熱量が決定されるというものです。

とはいうものの 温度設定に対して蓄熱量が決定するのはいいとして 吹き抜けのある 天井のない(=容積が大きい)建物でどんな働きをしてくれるかは 天井ファンがどのくらい空気をかき回してくれるかも含めて、快適に過ごすための少々の試行錯誤を覚悟しています。

それにしても 暖かい。
もう5年にもなろうかと思いますが、11月3日文化の日に日光に出かけ 山王峠で薄雪が降り恐る恐る峠を下った あの年は 寒かったのかな〜

チップソー

刈払機の刃 チップソーの話です。

チップソーはホームセンターに いろいろなものが並んでいます。
殆どが使い捨てタイプです。

チップソーの刃ははたして研げるものなのか。この疑問は刈払機を購入した当時から持っていました。地元の方は 使い棄てと言う人もいれば グラインダーに砥石をつけて研ぐ という人もいました。

安全性と切れ味 いわば サラリーマンの世界でよく表現する「品質と価格」このあたりがよく分かる資料がなく なんとなく納得いかないまま共立の純正を発注したりしていました。

先日道具やさんを見ていると MIKというブランドの製品がありチョット関心を持ったので 2枚で6,000円を超えたのですが購入してみました。
あけてみると一枚のパンフレットが入っていました。

◎安全で チップソーを長持ちさせる上手な使い方
5項目ありました。その1項目。
低速(3000〜5000rpm)でご使用ください。切れ味が落ちたときには さらに回転数を落として使っている間に切れ味が戻ってきます。

全くもって な・な・なんと!!
という感じでした。

そして チップソーの目立てはチップソーのバランスを崩すので やめるべきと案内がありました。

 

柿渋

DSC06390-02.jpg
スギの腰板に 柿渋を塗っています。
Web写真では明確な色を出せないのですが 手前右側が柿渋一階塗りのホヤホヤ。
階段の向こうは 無塗装です。
vivaken担当です。

左側にほんのわずかに見えている木部が 柿渋3回塗り。
先日 ご自身で椅子を作られるというご夫妻が見えて 柿渋の仕上がり具合に大変関心を示されました。
我が家は無臭の柿渋を調達し 気持ちよく セッセと塗ってはふき取って と作業を進めています。

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私は 蜜蝋ワックスの係りなので 主にケヤキの仕上げをしています。
「オマエ 今日どれだけ仕上がったんだ!」すでに 非難がましい発生音が聞こえます。
「柱が3本と指鴨居1面」。。
口をあんぐりあけて ムチをもって 「そんなことじゃ〜いつになっても終わんないぞ(怒)」

そうです。今日も日が暮れます。
今朝4時に起きて、お弁当作って どんぐり庵についたのが7時半で、なのに・・
vivakenは一階の板壁半分は 柿渋塗りを終え 私をあおります。

「でもね 柿渋は 3回塗りしなくちゃならないから、丁度いいタイミングで両者の仕事は終わるわよ。」
こういっている私に、「二階のケヤキは俺がやる」と 宣言しています。

「下地はペーパーで再仕上げしてね。」
この場を借りて 申し上げます。

ボヤキ

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腰板は 横張りが 私は好きです。

なんともつまらない 「ボヤキ」です。
横張りの腰板が一階で 縦の板が張ってあるのが二階です。

腰板は横張りにして欲しいと これは 最初からの希望でした。
まだ一階の板張りが始まる前 再三再度 縦に張るか 横に張るかの打診があり当然”横”と答えていました。
工程もいよいよ詰まってきた頃 またまた確認があり 「二階は縦張りのほうがいいと思う」 というコメントがついたりして、とうとう縦の板張りを承知しました。


どうも サラリーマンの習性で 「こうも同じことを何度も確認してくるのは、作り手側の何らかの意思があるからに違いない。」

いかに スムースにこの工事をすすめるか・・
プロが口をそろえて 二階は縦に張ったほうがいいというのだから 従ったほうがいいな。。
などなど。
二階は縦張りを了解しました。
というわけで 今日限り このことは忘れる事にします。

スギの板なので 一枚一枚に個性があって もちろん節もあるし賑やかな板達です。
真夏の暑いときに トントン板を打ち付ける作業をしてもらいました。
縦に張られた板は 横に張られた板より 板の存在感を示します。
恐らく 棟梁も須藤さんも 板目を見ながら 時々並べ替えたりしながら 二階の腰板壁板を貼ってくれたと思います。

そんな温かみは 一階のスマシタ横張りの板は語りかけてきません。

掃除

「11月1日に大掃除をし 床の養生を はずします」

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その予定があったので 私たちは粉塵の出る作業を急ピッチで進め、梁に登り降り積もった粉塵を大雑把に落として 次工程に引き渡しました。

昨日暗くなってから岩熊さんから「終わりました。窓が多くて 大変だった。」と 連絡が入
りました。
開け閉めだけでも窓が多すぎるといっているのですから 掃除となれば サッシのレールもあるし大変な作業です。

ともかくギリギリの予算なので 人海戦術とはいかず 限られた人数であの建物全体を一日で終わらすのは 並大抵の事ではないと思っています。
チョット背丈のある人は首をすくめるか ヘルメットでも着用していないと 少しの油断でゴッツンとやります。

ただ 清掃が終わりましたが 引渡しにはまだ作業が残っています。流しの加工・建具を入れる・べランダ作り・排水処理 ナドナドもう少しかかります。

私たちは 床に「キヌカ」を 塗布する準備ができたという事になります。

私が梁の塵落としをやって感じたことは、ともかく一本一本が硬い。
これは 組み込まれた材に触れてみると本当によく分かります。
そして 上面は人が乗る事が想定されていて ほぼ平らな面が ある幅で加工されています。
梁・桁のつながりも 私のように小さいサイズの者にとっては くぐったり・材を抱えるように渡っていけば 移動が可能でした。

その昔 人々はこうして骨組みの中を行き来しながら家を作り上げていったのだ という事がよく分かる経験でした。

この経験から 「梁・桁のすすはらいは 私が出来るわ」 と意を強くしています。
ただ 何歳まで出来るかは 保証の限りではありませんが。
ま〜任せてください。

業務用クリーナー

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昨年8月建前の頃の 柱と指鴨居です。
ウレタン塗装が劣化し 「このままではみっともないよね」 しかいえなくて といいつつも 「こういう費用って含まれているのかしら??。」と密かに思いながら
「こういうことは プロがやる事よ。 私たちがどうこう口出せるものじゃないわ」
と つぶやいていたものです。

結局仕事としての折り合いがついたのか 沢村さんが剥がし落としてくれました。

この 青天井の時に木部磨きを徹底していたら 事は随分早く・きれいに出来たのですがなんせ漆喰の壁が出来上がってからガーガーとケヤキ磨きが始まったのですから、一筋縄でいくわけがありません。

ここでまた活躍したのが 日立工機の業務用クリーナーです。
本気の本気のクリーナーは大きいし この先も使うことを考えて比較的コンパクトなものを選びました。
後半は 岩熊さんが「私のも貸しますよ」と助けてくれました。
ふたりで 同時に作業をするには どうしても一人一台道具が必要になります。

これもまた なくてはならないものの一つでした。 

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tiara
里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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