紅梅一輪・二輪

日当りの良い梅畑の紅梅が、一輪・二輪と蕾を開きかけています。

日本海側は大雪の天気となりそうですが、太平洋側 房総の真ん中のどんぐり庵は、日差しが差し込み、風は穏やかで ユックリと時が流れる大晦日を迎えています。

新年を迎える。初春の日を浴びるという事が 年年歳歳有難く感じられ、生かされていることを感じずに入られません。

皆様のご健勝をお祈りいたします。
ありがとうございました。

チョット湿させる

昔の人は キズをすると平気でそれを舐めました。
動物達は けがをすれば自分で舐めて舐めて癒します。

いま スーパーのレジ袋がくっついて開けないとしても、指をチョット舐めてということをしません。
もちろん ページめくりに指をなめてなんてこともしません。

果たして レジ台においてあるスポンジや濡れタオルが清潔かどうか、これまた疑問です。
そう思いながらも チョット使ったりします。

先日 版画の刷士の方が 指先を舐めながら刷り上げていました。
少し照れくさそうに
「これが 唾が、一番いいんですよ。」と せっせと刷り上げていました。

どんぐり庵に来てくれる建具屋さんの林さんも、細かいノミ仕事をするときは よく研ぎ澄まされたノミの刃先を舌で湿させて加工に入る様子を vivakenから聞きました。

爪を噛んだり 指先を舐めたり みんなお行儀の悪いこととして十羽一絡げになっていますが、唾の効用 チョット舐める これをおおらかに認めるべきだと思い始めています。

門松

門松に代表される 正月飾り。
さてさて いつから飾られる物でしょう。

クリスマスのイルミネーションは 11月の声を聞く頃から きらきらし始めます。
門松を 12月の始めからと言うのはさすがに見受けませんが、12月25日を過ぎれば
いいんじゃないかと 判断しました。

単純な思いつきで、裏山の竹を切って 門松風に仕上げた寄せ植えを思いつき、ガサゴソし始めたからです。

葉牡丹・ボケ・南天などを差込、どんぐり庵は早々の正月飾りで彩られています。

日の出

どんぐり庵にいると 朝が来るのがとても楽しみです。
人様から 週末田舎暮らしをうらやまれ、おまけに 信頼のおけるパートナーが自他共に認める管理人ですから 【これ以上のものはない】 と 改めて感謝している次第です。

管理人は 「無給でこき使われている。」と 猫の八兵衛に語りかけ はっちゃんがゴロニャ〜ンと返事をすると、背中をなでながら 「オマエはいい奴だ。」と呟いていました。

話しは 日の出に戻ります。
本日は 冬至。
これから 明るい時間が増えていくとは言うものの、日の出の時刻は、1月10日ごろまでわずかずつ 遅くなります。
そうはいっても5分くらいの話です。
時刻で表せば そういうことですが、体で感じるものは少し違います。

冬至を迎えれば気分は春を感じ、両手を伸ばして背筋を伸ばして、
さ〜てと 又 頑張るかという気分になります。
 
  

小沢征爾さん

小沢征爾さん指揮により ニューヨークカーネギーホールにおいて、サイトウ・キネン・オーケストラ他合唱団と共に 12月18日 80分の大作「戦争レクイエム」が披露された。

聞くところによれば 懸念材料は持病の腰痛だけではなく、闘病中に減衰した右腕の筋力も含まれていた。
思いを指揮棒で表現することが出来ず、サイトウ・キネン・オーケストラ団員の皆さんが小沢さんが投げかけてくる 肩の動きや 目の動きを理解し成し遂げたものだという評価も耳にしました。

ともかく できればDVD。CDでもよいので入手したいものだと思うのですが、発売されるという情報に出会っていません。
ニューイヤーズコンサートなら 終わるや否や 予約販売が始まるのですが。

兎も角 技術論は私には分かりませんが、大病を克服した小沢さんの心に触れたいという思いでいっぱいです。

 

ワーストワン

ひったくりの発生件数の話です。

非常に治安の悪さをイメージさせる 路上犯罪。
その中で 引ったくり発生件数ワーストワンは千葉県となりそうです。
イヤですね。

早速県警のサイトで、千葉県は大きいので地域的にはどの辺りがと確認してみました。
私の予想は、千葉都民が居住する 浦安・市川地区を想定しました。
結果は 反して千葉市400何件 市川・浦安両市で300件あまりでした。(2010年11月暫定値)

市川市は ひったくりの自衛策、自転車のかごにハンドバックなど金銭の入っているものを入れない とか ショルダーバックのかけ方とか 広報されています。
地道な行政の努力が功を奏しているのでしょう。

いずれにしても 千葉県というくくりですから 早く返上したいものです。

地タコ

明石のタコといえば タコの高級品です。
大原の地タコといえば 知る人ぞ知る。という程度です。

大多喜のショッピングモールにある魚屋さんで 地タコを買いました。
モグモグしながら

夫婦の会話
「ね〜 以前高島屋で買っていた明石のタコと違いある?」
「無いと思うね。こっちのほうが うまいんじゃないの。」

そんな食卓を囲みながら、
千葉県は魚だけではなく、米も野菜も肉も乳製品も ブランド作りが遅れていて
企画・営業力の不足だという結論に達しました。

千葉県「千産千消」というページがありますが、タコの旬は載っていません。
明石では 夏が旬だといっていますが、曖昧な記憶ですが 大原のタコは 冬が旬だと聞いたような気がします。

ついでに
「千産千消」を見ていたら 12月旬の魚は ヒラメ・キンメダイ・ブリ・シジミ・マイワシ・サバとありました。
要チェ〜〜ック。

万木城跡公園

いすみ市の万木城跡公園に 清水寺にブラリ行きました。

城址周辺は 大体が整った里の姿を見せてくれて 歩いていてとても清々しいものがあります。
歴史を刻んだ長屋門を持つお屋敷など目にし、この風景をいつまでもと願わずにいられません。

万木城跡公園は サクラ・ツツジの花リレーの頃ともなれば それは賑わうことでしょうが、12月とは思えない暖かさの土曜日とはいえ、歩く人はいませんでした。
天守閣を模した展望台には双眼鏡が設けられ 富士を眺められることが案内されていました。

ウス曇で肉眼では確認できない富士が、お陰さまで双眼鏡を使うと見ることが出来ました。
相変わらずの 端正な姿です。
そして 後ろ振り返れば 太平洋を眺めることが出来、双眼鏡で遠くを見ると 白波の立つ太平洋を確認することが出来ました。 

縦書き・横書き

年賀状のレイアウトを考えていて、一言書き添えられるスペースも加えようと思いました。

そこで、こんな発言がありました。
 
「縦書きで文字を書くって、どうも苦手になっちゃたよ」

そういわれて 振り返ると
縦書きの文書を作らなくなって久しく、そもそも手紙ですらパソコンにお任せになってしまっている私です。

そのことを思い出しながら身近なものに目をやると、その殆どが横書きであることを再認識しました。

そして 合点がいったことがあります。
今使っているパナソニックのナビに文字を入力しようとすると、タッチパネルんのキーボードは縦書きで 右からあ・か・さ・・・・・といきます。
その他の 表示は全部横書きになっているのにもかかわらず キーボードだけ縦書きです。

私は キーボードを開くと反射的に左上に目をやりますので、ギャップが生じます。
折角のタッチパネルなのに 文字探しがスムースではありません。

縦書きが苦手 という話を聞いて ナビの入力がどうもスムースにいかない原因を探り当てることが出来ました。 

ふるさと・故郷・古里

思いを文字で表現するには、日本語はなんともありがたいものですが、それが故に 書き手の思いがどこにあるか微妙な判断を求められることがあります。

私にとっては、音でフルサトと聞けば 【故郷】であり生まれ育ったところで 【古里】となれば 里山全体を指し、日本の原風景を思います。

そして ひらがなで【ふるさと】となれば、心にしまったいわゆる【心のふるさと】を思います。

どんぐり庵の構造材が 雪国からのものであることから、越後・会津を故郷に持つ人と出会うと、まるで親戚と出会ったような嬉しさを感じます。
先日も 新潟は魚沼 八海山の麓で育ったという青年と話をする機会があり、それとなく 民家の話をして見ました。

彼は
「あ〜ありますよ。親戚にも。なんか 真っ黒な太い柱なんかありまして、暗くてですね・・・」

ああいう家は くれるといわれても、貰いたくない。
そんな感じでした。

不文律

どんぐり庵の不文律に 
【斜めの線は使わない】
というのがあります。

桁と梁の交点に △に火打ち梁などを嫌います。
どんなに意匠を凝らそうと 筋交いが目に入るような構成を受け入れていません。

私は vivakenが、
「斜めの線は民家には似合わないと思う。」
という具体的な表現があってから、気付き同意しました。

そしてハタと思い出したことがあります。

斜めの線。エスカルゴと表現されたワンピースを買ったことがあります。
若い頃のことで、いいと思えばナントカ手に入れようとしていた時代の話です。
安くはなかった・・

でも全く似合わなかった。
飾ってあるもの、試着した感じと、町で着ることのギャップが、こんなに大きいものかと思わされた一枚でした。

その時から斜めの模様を信じていない私は、冒頭のvivakenの言葉に大いに納得したのでした。

庭造り

土地の境界に沿うようにして 千葉県の県木槙が植えられています。
花の咲かない 紅葉もしない 唯一形を作って楽しめる木ですが、数十年放置されたものは 形を作るといっても思うように行かず、徐々に伐採される運命にあります。

先日 一本の槙を切りました。

私は 植栽を植え替えることは積極的に出来るのですが、こと 伐採となると決断できないタイプです。

木には生命があることが引っかかって、どうも イカンのです。

同じ様に 柱や梁に釘を打ったりする事が出来ません。
接着剤のついたフックなら貼れますが、釘は打てません。画鋲も。

一本の槙を切るのに 一晩考え vivakenに頼みました。
「へ〜い」と 即答。速攻です。

その槙の根元に古い山茶花があって、それが今年花をつけ枝をぐんぐん伸ばし始めました。
私は 山茶花を取ることに決め、一本の槙とは別れることになりました。

イワシの旬

今の時期 新鮮なイワシが店頭に並びます。
九十九里といえば イワシ・アジと並びそうなものですが、地元でありながら、毎日新鮮なイワシやアジにお目にかかるものでは有りません。

大多喜に鴨川港からの魚を前面に出している魚屋さんがあり、海が時化(しけ)なければ、近所のスーパーマーケットでは入手できない 鮮度のよい魚にめぐり合うことが出来ます。

よい材料にめぐり合うと、調理は大変楽しいものとなります。

イワシに戻ります。
イワシの旬は 梅雨明け。
と聞いたように思いますが、今の時期 美味しいイワシが出ています。
20〜25センチのものを塩焼きにして、生姜を添えていただいています。

もう一つは イワシの卯の花漬けです。
これは 出来たものを買っていますが、イワシを酢でしめて、甘酸っぱい卯の花に漬けてあります。卯の花は 自分で作ればきっとびっくりするような砂糖が入っているだろうと思える甘さです。

しめ鯖・コハダ・イワシのごま酢漬け そして 卯の花漬け。
どれをとっても 美味しく作るには 試行錯誤に明け暮れなくてはなりません。
難しいです。

イワシの旬がいつかは兎も角として、新鮮なイワシが入手できる環境にある方は、是非ご賞味ください。

隣の山椒の木

西隣は 手入が行き届かないがために、結果的にウメ・サクラ・サンショが込み合った小さな小さな林です。

私たちがここに来ることになって以来、下草は年に2〜3回刈り取られるものの、木々の手入はされたことがありませんでした。

先日12月の声を聞く頃になり、地主さんも気にかかったのか家族で草刈が始まりました。
暫くすると、チェンソーの音が聞こえました。

ソラマメを定植していた私は、手を止め挨拶がてらのぞきに行くと、木々の枝落としをしていました。
明るくなって いいぞいいぞ と思いながらその場を離れ 終わった頃再びのぞきに行くと、
「あらら、実のなるサンショなのに根元からバッサリ・・・・・
グスン。アゲハ蝶のごはんなのにさ・・」

と ま〜そんなわけで、春には春の 秋には秋の風情を楽しませてくれた山椒の木と お別れを致しました。 

柿渋で古色

どんぐり庵も何やかにや で 3周年。
この古材たちに出会ったことや、、カ添えをいただいた方々に深く感謝し、また 私たちもそれに負けないぐらいの努力をしたことを、懐かしく思います。

当時気合を込めて塗りこんだ柱や梁のワックスを、少しづつ塗り足しています。

どんな結果になるやらと 恐る恐る再塗布した柿渋は、ナントカ3年の時の流れを背負いながらもリペアすることが出来ました。

柿渋は太陽に当たることで色が変化してきますが 塗った当座 それを確認できません。
一部だけ塗り重なってしまったり、刷毛を 一部だけ違う方向に使ったりすると、時間と共に確実にその違いが出てしまいます。

12畳はゆうにあるあるキッチンの床を、2倍に薄めた柿渋を経験を踏まえて 3〜4回の重ね塗りをしました。

結果 年月を経た床の状態に柿渋がうまくか重なり合い、いい具合の古色となりました。

自然素材を使うということは そんなことで メンテナンスフリーとは参りません。


お猿の歓迎

今年も出会うことが出来ました。

紅葉の散歩道 少し起伏のある場所でした。
坂道の頂上辺りの木の幹に、小さな動物が動くことを確認しました。vivakenに
「猿がいるようだ」と伝えると同時位に、小猿と思われる2匹が 幹を伝い姿を消しました。
2〜3m進むと 何匹かが様子を伺い始めたので、手を振ってみたところ みんな消えてしまいました。

かつて 那須の深い山でサルの群れに遭遇したときは、数も多く 木々を伝いながら威嚇してくるという有様でしたが、今回は 小さな群れらしく、すたこらさっさと茂みの中に消えてしまいました。

千葉の里山では サルに出会えることが案外あります。
私はそれをとても楽しみにしていて、彼らに出会えるとなんとも得をした気分になれます。

但し どんぐり庵周辺では一度も見かけたことがないのが、とても残念です。

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tiara
里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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