既存屋根をあきらめる。

私たちの家作りのコンセプトは ”明るくて 風通しのよい家”これです。
これは 30坪位の二人で暮らす家をイメージし始めたときに、結論を出したものでした。

本日の結論は 屋根は「寄棟」から 「切妻」に変更し 小屋組みをして屋根を載せます。
茅葺の屋根にすることが出来なかったので、ここで サス組みをすることは、私たちにとっては、意匠以外 何者でもありませんでした。

小屋を組んで屋根を載せる事も サス組みをする事も 予算から言えばそう変わるものではありませんでした。

今日のテーマに沿います。
以下 ケヤキの古木さんから頂いた 既存屋根の再現へのメッセージです。

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もしかすると、この上にサス組の合掌屋根が載ることになるのでしょうか。そうすると、屋根の頂上はもっとずっと高い位置になるということで・・・これは、本当に巨大建造物ですね。
サス組が並んだ姿は、神社の社殿のようで美しいでしょうね。和小屋と違って合掌の良いところは、空間が広く、造りがシンプルな所だと感じています。


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私たちは この民家に出会ったときに最もひかれた事の一つが、サスを荒縄で組み上げ、化粧野地として”よしず”が使われていた部分でした。
また 美しい屋根裏部屋があり、狭いところでミョウニ落ち着く 私の心をつかんだものでした。

これなくして、この民家はありえるのかとまで思ったほどでした。

しかし 雪国仕様の10寸勾配の屋根は 私たちには負担でした。
あの 大きな屋根は ”明るくて 風通しのいい家”という観点から見て明るさという点で疑問がありました。また 将来のメンテナンス予算 ランニングコスト 地域に溶け込んだ建物という概念 全てが釣り合いの取れないものでした。

結局6寸勾配の切妻を選択しました。

DSC04400-02.jpg元口7寸のサスが20本あります。
棟梁は語りませんが、私の想像では 新しい小屋組みにこれを利用していくのではないかと思っています。
DSC04436-02.jpg
2006/08/29(Tue) 07:21:02 | 古民家再生日記
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tiara
里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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