軒先4尺

屋根を”切妻”に変更し 6寸勾配にすると 少し物足りないものを感じました。

軒を伸ばさなければ バランスが悪い。ここにたどり着きました。

DSC04440-02.jpg”けた”を表に出す ”出しげた”の作りになっているので なるべく ”けた”を守ってやりたいという気持ちも働きました。

また vivakenの自論は「軒は 4尺を旨とする。」でした。
このよりどころは 例えば 夏。

入道雲がもくもくとわきあがり、あっという間に 雷が鳴り、夕立が降る。
そんな時 縁側の戸を閉めることなく、乾ききった土は雨でたたかれ、一瞬のほこり臭さがただよう。

その瞬間を味わうためには 4尺の軒でなければならない。
ここからの発想です。

この 民家が現存していたのを一度だけ見ていますが、ともかく 暗かった。
日中でも照明が必要でした。
レストランとして活躍していたので、建物全体の雰囲気は昼夜変わらず保つ事が出来たと思いますが、日常生活に持ち込めるものではないと印象を持っていました。

明るさだけの追求ならいろいろ方法がありましょうが、私たちの家として 地域全体のバランスをも含んだ 選択をしたつもりです。
2006/08/30(Wed) 08:02:32 | 古民家再生日記

Re:軒先4尺

小宅の帯戸については、今のところ使用する方向で考えていて、取り替えるにしても四季を通じて使ってみてから判断することになりますので、期待しないで下さいね。
・・・・・・・・・

了解いたしました。出過ぎました事を申しました。お詫びいたします。

早速 ご紹介いただいた写真集を見てきました。おっしゃるとおり とても明るいお住いとお見受けしました。
さて 我が家の場合は どんな建具と巡りあえるか・・・
ご意見参考にさせていただきます。(感謝)
tiara(2006/09/01(Fri) 21:18:22)

Re:軒先4尺

小宅の帯戸については、今のところ使用する方向で考えていて、取り替えるにしても四季を通じて使ってみてから判断することになりますので、期待しないで下さいね。

ところで、建具の一部に帯戸を考えていらっしゃるようですが、明るい室内をご希望とのことですので、真っ黒の帯戸はあまり薦められません。古民家園などでもう一度お確かめになった方が間違いがないと思います。壁が黒いのと白いのでは雰囲気は全く異なります。内装の色は非常に重要です。窓の大きさや向きよりも内装の色の効果の方が大きいのではないでしょうか。
白い壁に黒い建具は、なかなかに引き立つもので、良いとは思いますが、使用する面積によっては、暗い部屋になってしまうのが困ったことです。

「長寿命住宅遊佐家三百年の風格」というホームページに写真集が付いています。これに室内写真があり、帯戸を使ったものや白い襖のものなど参考になると思います。これを見ると背の高い壁面を白く漆喰仕上げにすれば帯戸を使っても結構明るく保てるのかもしれません。一度、ご覧になることをお薦め致します。
ケヤキの古木(2006/09/01(Fri) 18:22:55)

Re:軒先4尺

ケヤキの古木さん ”余計な事を書きましたなど” トンでもありません。
こちらこそ お礼を申し上げます。

実は ご存知のように 切妻屋根を選択した事を公開せずに今日に至りました。
私としては どこでどのように この点について切り出そうかと 少々気がかりでありました。

サス組みについて お問い合わせいただいたことで 一気に 寄棟→切妻 この展開をすることが出来、肩の荷を降ろしています。
ありがとうございました。

さて 建具の件です。
今回の移築で、「無垢の木と漆喰でつくる家」ということで 神崎さんのキャッチコピーをそのまま頂いておりますが、その無垢の木とは、すべて杉です。
もちろん赤味を厳選して などということはできるはずもないので、杉なりの にぎやかさが漂う家になりそうです。

そこで 建具は出来るだけシンプルにして 調和をとりたいと思っています。
アルミサッシなど 金属部分は「黒」を基調にします。

さて 本題です。
もし ケヤキの古木さんが 建具を入れ替えられるのであれば 是非その帯戸について ご相談させてください。

tiara(2006/08/31(Thu) 07:27:54)

Re:軒先4尺

合掌屋根はお止めになったんですね。サス組が何本も並ぶ姿を想像していたので、余計なことを書きました。

民家の暗さの原因は、内装の反射率の影響が大きいと考えています。壁や建具が白くなるとずいぶん雰囲気が変わります。小宅は、真っ黒に色づいた帯戸で間仕切りされていますが、白い襖に変えようかどうか迷っているところです。天井が黒いのは仕方がないとしても壁(本当の壁は漆喰で白にしますが、壁自体がほとんど無いので建具が壁となります。)も黒が主体となるので暗い印象は取り除けません。
また、家の回りの植裁でもずいぶん明るさが変わります。明るく、光を良く反射する葉の表が見える場合と、大木の葉裏や暗い色の葉が多く見える場合では、感じる明るさがまるで違います。その点でも小宅は、シイの葉裏ばかりが見える立地なので昼間でも暗く感じます。
実際、体験してみないと判断できませんが、うちの場合は暗さを受け入れる、暗さを楽しむという境地が必要になるのではないかと心配しています。
川上さんは、これから建具を選んでいくということですから、建具の明度という観点も必要かもしれませんね。

ケヤキの古木(2006/08/30(Wed) 19:09:58)
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里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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