漆喰の大壁・二つのパターン

漆喰の下処理が進んでいます。
重複しますが サーモウール→防湿紙→板壁→防湿紙→ラス網→漆喰
となります。

外壁は 大壁に付け柱です。
一つ勉強しました。
大壁の仕様といえば ともかく 壁を塗りこめてその上に付け柱をつけると理解していましたが、岩熊さんから習いました。

私が考えていたような 大壁の仕上げもありますが 今回の場合 下地板で壁の平面は出ますが、壁を塗りこめてから付け柱をつけようとすると 建物の柱がでこぼこなので支障が出る可能性、不合理な作業になる可能性が想像できます。
そこで 先に付け柱を取り付け それに沿って漆喰を塗っていきます。

DSC05227-02.jpg


DSC05207-02.jpg








大工さんは 玄関のあるところ 建物の正面を大切に考えます。
例え 漆喰の下地であろうとも 板張りは建物の裏側から 要は北側から作業を始めます。
その作業に手が慣れ、調子が出てきた頃正面の作業にかかるというわけです。

話は横道にそれますが 自宅に障子12枚があります。
なるべく毎年張り替えています。もちろん自分達でやっています。
一間の障子6枚と 窓用4〜5尺の障子6枚ですが、必ず窓用からはじめます。そうすると 一間の障子をやる頃には手が慣れてきていて スムースに仕事がはかどります。

そんな自分のやり方と較べながら 話を聞いたり 作業の様子を見たりしています。

話は戻って 漆喰の壁。
大壁に対して真壁の方が 手がかかって上質なイメージがありました。
確か最初は真壁を希望し 「防水性で難点があるから大壁にしましょう」といわれ大壁にしました。
建物の事を理解せずに ただ 真壁ってやつがいい そんな感じでした。 

サーモウール→防湿紙→板壁→防湿紙→ラス網→漆喰
この作業をすれば 真壁より断熱効果も高いと思います。

付け柱がいい雰囲気をかもし出してくれる事を願っています。
用をなしていない出し梁と うまく連続性を保って欲しい!!こう願っています。
2006/12/27(Wed) 08:07:28 | 古民家再生日記

Re:漆喰の大壁・二つのパターン

内壁はまだ手がつけられていないので、追ってレポートします。
サーモウールは真綿みたいな感じです。それを処理するに当たり 防湿紙なり何なり 一枚シートを入れたくなる気持ち、また ラス網と板の間にシートを入れたくなる気持ちは 感覚的に理解できますが、
なぜ入れるのかという 根拠は残念ながら確認していません。  
tiara(2006/12/27(Wed) 23:24:46)

Re:漆喰の大壁・二つのパターン

やはり、大壁にして気密性を確保して断熱仕様にしているんですね。これなら、全室暖房でも安心ですね。実は、真壁にするのなら、断熱効果を上げるのは、かなり難しいのではないかと思っていたので、合点しました。
ところで、木摺り板を防湿紙で覆うのは意味があるんでしょうか。外側1枚では、問題があるんですか?気密性の為なんでしょうか?それと、内壁はどうなっているかも教えてもらって良いですか?
ケヤキの古木(2006/12/27(Wed) 18:25:46)
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vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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