道すじ:第二話

兎も角 石川工務所はどのような判断をするか これを確認しなければ、前に進めない状況となりました。

いろいろ 本当にいろんな場合を想定しました。
この交渉事を 第三者に依頼したい思いに駆られたりしました。

しかし 私たちは あの古材を使って建てる家に住むものの使命として、石川工務所に 自分達できちんと事情を説明し理解してもらう これしかないのだ こう思いました。
一つ一つ自分達の手で解決していかなければ、長いとも短いとも取れるこの家での暮らしに悔いが残る。そんな選択はしてはいけない。 と決意しました。

石川工務所へ ファックスで連絡を入れました。
移築再生を引き受けてくれるというところと 話を進めている。
ついては、建て方まで施工してもらうという件は実現できなくなった。古材を引き取りたい。

そんな内容なのですが、文書はなかなか完成しませんでした。

ファックスを送信し 時間を見計らって 石川社長に電話を入れました。
これも 恐る恐る コーヒーを飲んで気を落ち着かせて 電話をしました。

石川社長 「はい (ファックスを)読みました。承知しました。」
「ついては 今度の工務店さんも古材の確認をしたいはずです。一度 事前に見たいというでしょう。」

なんと!! 私が電話口で改めてお願いしようと思っていた事を、読み取っていただき、リードしてもらいました。
なんか よくわからないうちに、あんなに心配した古材引取りについては、ポンと快諾の回答を得、丁寧にお願いしなければと緊張していた 今回の工務店同行での下見・打ち合わせについての話は終わりました。

この民家が移築再生され 私たちは人生の後半をここで暮らすわけですが、折あるごとに、柱や梁を見上げるごとに、石川社長との清々しい会話をほうふつするに違いありません。


2006/04/26(Wed) 07:59:45 | 古民家再生日記
Tittle: Name:

Profile

image
tiara
里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

New Entries

Comment

Categories

Archives(4294)

Link

Search

Free