カール・ベンクスさん 「よみがえる古民家」

私達は 民家  古民家を移築します。
古民家の復元ではありません。古民家が生まれ変わるという観点から見ると再生という言葉になるのかもしれません。
そして、参考にする書籍や情報は、古民家再生とうたわれるものが、そのほとんどです。

その中の一冊が 「よみがえる古民家」
ドイツ人の建築デザイナーであるカール・ベンクスさんが 新潟県東頸城郡松代町竹所 に 「双鶴庵」と名付けた再生古民家に暮らし、仕事をしています。

私はどちらかというと、物事の構造にめどが立つと、あとはよきににはからってください というところがあるのですが、今回ばかりは それではいけないと、意匠 デザインにも努力して注目しています。

そして カールさんは言いました。
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骨組みが素晴らしいので、それをそのまま生かすようにしました。なるべく 壁はつくらないようにして、骨組みが見えるように
・・・・・・・・・・・・・・

嬉しかったですね。私達の方向性を認めてもらったような気がしました。
私達が移築する民家は、通常の建物に比べると 三倍の材料があるといわれています。
頑強であり かつ 数多い材料に支えられたこの家の意匠は シンプルに 壁はつくらず。

選択として間違いはないだろうと思っています。

伝匠舎 石川工務店:石川社長は 笑いながら言いました。

ウチが棟上までやらないと、なんともならんでしょう。(川上の予算じゃ 他は請けないよってことです。)
ウチ が紹介した物件ですから、責任があるわけですよ。何とかしなければならないわけですよ。
でもね ・・出来上がるとね 注目を浴びるのは 網野さんとか 仕上げをやった工務店とかでしてね・・・(ぐすっ)

半分 いえ 半分以上 本音とお見受けいたしました。
古民家の定義について。
建築後60年を経たものを古民家という。

この定義から言うと、本日の私の言い回しは適切でありません。
築年数からいえば確かに これから睦沢にやってくる民家は、古民家の定義に当てはまります。

私が考える、古民家再生とは 茅葺屋根は今にも崩れそうで、戸板は半分しか閉まらない。雨漏りのあとがそこら中にある。
築60年以上のこの建物を再生しました。
これが古民家再生だと思いました。

ですから 私達が移築を決めた民家は、一端再生され人の手が入ったものですので、あえて古民家移築ではなく 民家移築だと私なりに考えましたが、独りよがりのようです。

定義から逸脱していると指摘を受けましたので、古民家の移築と訂正しました。
2005/10/06(Thu) 08:09:01 | 古民家再生日記
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tiara
里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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