カミソリシュート

昭和を彩った大投手の中でも「長嶋キラー」と呼べる筆頭は、元大洋の平松政次氏(77)だろう。
代名詞ともなる「カミソリシュート」。

現役通算打率3割超の長嶋も打ちあぐねた魔球である。対平松の通算打率が1割9分3厘というのが論より証拠。しかし、手玉に取っていた意識は本人にまったくなかったようで、

「晩年まで怖いバッターという印象は変わりませんでした。1球1球何が何でも打たれたらいけないと、必死で投げていたんですから。結果的に抑えたとしても、勝負に勝ったと思えたことは一度もありません。

振り返れば、70年に巨人戦連続無失点記録を33イニングで止められたのも、長嶋さんのホームランでした」

右打者にとって、インコースに食い込んでくるシュートは厄介極まりない変化球。長嶋もただ手をこまねいているだけではなかったのである。

「私がボールをリリースする瞬間に、それまで長く持っていたバットを短く持ちかえていたのが頭の中に映像として残っています。長嶋さんの平松対策だったのでしょう。

それでも、打席に入ってすぐに短く持つことはありませんでした。のちに200勝記念パーティーで、『巨人の4番が最初からバットを短く持ったら、ファンが許しません』と語っていたように、己の美学を貫いていました。

もしかしたら、アウトコースにストレートを投げてしまえば、簡単に打ちとれた打席もあったかもしれません。

でも、私も長嶋さんを迎え撃つように、シュートばかり投げていました」

ちなみに、カミソリシュート≠ニ命名してくれたのも長嶋さんでした

長嶋は「バットを短く持たない」 平松は「アウトコースにストレートを投げない」両者は勝ち負け以上にプロ野球選手としての美学を持っていたようです
2025/06/20(Fri) 06:26:20 | 里山にて

Re:カミソリシュート

美学を貫く姿勢に敬服します
ついつい晩年の経済状態が気になってしまいます
長嶋さんは 生涯注目を浴び続けた方なのでともかく
引退後の生活のため 十分な年金が用意されている世代なのかどうか 心配です。
guest(2025/06/20(Fri) 06:40:39)
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