春の朝

TVで女性レポーターが上野公園のサクラについて「モリモリ咲いています」と表現しました

最近のレポーターの表現の劣化には驚かされることがしばしばですが
サクラの花が咲いている状況をTVカメラの前で「モリモリ」と表現するとはとはブッタマゲです
いくら時代が変わっているとは言うもののサクラにも失礼でしょう

さて高校に入学したした時の直後の朝礼で校長が自身が好きな詞を披露しました

上田敏の訳 詩集『海潮音』(1905年)の中の「春の朝(はるのあした)」でした

時は春、
 日は朝、
 朝は七時、
 片岡に露みちて、揚雲雀なのりいで、
 蝸牛枝に這ひ、
 神、そらに知ろしめす。
 すべて世は事も無し。

良く通る声で披露してくれました
実際に今でも覚えているのは最初の三行だけです

時は春、
 日は朝、
 朝は七時、

この三行だけでも春の朝の清々しさを感じられるので上田敏の名訳だと思います

原作はイギリスの詩人 ロバート・ブラウニングです
2023/03/29(Wed) 06:10:30 | 里山にて

Re:春の朝

海外の文学にどうしてもなじめなかった大きな 大きな理由は 直訳としか思えない文章になじめなかったことでした。
ですので 川端文学が海外に出てどこまで理解されているのかと 時に思います。
tiara(2023/03/29(Wed) 06:15:00)
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