サイン無視

ドジャースの大谷翔平が珍しくロバーツ監督に叱責された。1点を追う9回一死満塁でボール球に手を出し、空振り三振。これを「絶対やってはいけない。確実に(ヒットを)打たなければならない場面だから」と批判されたのだ。

そこで思い出されるのが長嶋茂雄さんも現役時代、同じような理由で川上哲治監督に叱責されていたことである。無死三塁で長嶋さんが凡退したら、罰金を取られたケースもあったという。  

長嶋さんが川上監督のサインや指示を無視した例は枚挙にいとまがない。例えば、阪神戦に城之内邦雄が登板し、藤田平を打席に迎えた時のこと。川上監督から「三遊間を狭めろ」と指示が出たが、サードの長嶋さんは微動だにしない。

ショートの黒江透修氏に「こっちに寄ってください」と説得されても、「ここでいいんだ」と譲らず。結果、藤田の打球が長嶋さんの真正面に飛び、スッポリとグラブに収まった。  

その直後、長嶋さんは「俺には見えてたんだ。城之内の球威、タイラのバットの出方からして、打球が飛んでくるとすればあそこしかない!」と自画自賛したという。  

そうかと思えば、接戦の終盤に走者が出ると、長嶋さんは「オヤジさん、ここは送りましょうか」と自ら犠打を志願。
川上監督に「おまえにバントなんかさせられるか」と言われた打席で、セーフティーバントを決めたりする。

そんな自分勝手なプレーが裏目に出ることもよくあった。が、いくら罰金を取られても、常に自分の判断を貫くのが長嶋流だったのである。  

たまった罰金が数十万円まで達したある年、キャンプで“歌合戦”が開かれた。宮崎の宿舎・甲南荘の大広間で選手が自慢の喉を披露。首脳陣が審査員となって、優勝者に賞金として罰金全額を与える催しだ。

まだカラオケのない1970年代、選手たちは全員アカペラで熱唱したという。  長嶋さんの番になると、いったんフスマの裏に隠れ、アロハシャツに着替えて再登場。

驚いた川上監督たちを前に、灰田勝彦のヒット曲「野球小僧」を歌ってみせた。 「♪野球小僧に 逢ったかい 男らしくて 純情で 燃える憧れ♪」  場内大爆笑となって、長嶋さんが優勝である。

「一番罰金を払った俺が賞金をもらうんだからいいだろ」と照れ笑いを浮かべた長嶋さん。

後輩の柴田勲さんに「即興ですか?」と聞かれると、大真面目にこう答えた。 「いや、きのう、一晩中、寝ずに考えたんだ!」

ミスターは野球だけではなく他でも 見る人を楽しませるには どうすればいいか考える人でした
2025/08/28(Thu) 06:16:46 | 里山にて

Re:サイン無視

アロハシャツを着て野球小僧
どんな歌かわからなかったので YOU TUBEで検索したらありました しかし どうしてアロハシャツだったのでしょう
いずれにせよ 知恵者といわれる人は ひらめきもさることながら そのことを頭から離しません。
guest(2025/08/28(Thu) 06:34:27)
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