ヨシ・葦・アリノミ・梨

散歩の途中 庵主は足を止めて
「ここは ヨシ原 だったんだな」
といいます

「私は アシ原って言う事と?」
と聞き返しました。

庵主は 私の顔を見ながら
「こいつは 下町の江戸言葉を分からんからな。オレは品川宿の生まれよ」
と ばかりに説明が始まりました。

アシは”悪し”につながるので 江戸っ子は 嫌がって ヨシと”良し”に置き換えたのよ。
梨のことは”無し”につながるからよくないというので ”アリ(有り)の実というじゃない”と 説明してくれました。

そういえば そういうわけの分からん事言っていた オジキ様がいたっけと 何事もストレートに事を運ぶ(これは子どもの頃から 変わらないのです。)わたしは そんなことを小耳に挟んだ記憶が甦りました。
ややこしい オジさんだと思ったものです。

日本語以外はすべて外国語といえそうな私は 会話の中でも 言葉をイメージするのに漢字が不可欠です。

ナシノミと耳に入ってくれば 即座に 梨の実になり ”梨”が”無し”に置き換えられるなんてことはありません。
江戸っ子は 音で物をイメージしていたのか 駄洒落が代表するように絶えず一つの音に対して 置き換え訓練を重ねていたのか。
ま〜後者のように思えますが。

年をとってみると この置き換え訓練も 頭の体操にはいいかもしれない。
庵主は駄洒落の宝箱ですが 姪子からは 冷ややかな目で見られています。
2008/07/09(Wed) 08:15:56 | 古民家再生日記

Re:ヨシ・葦・アリノミ・梨

江戸っ子は濁音をきらって、濁音をなくしたり半濁音にしたそうです。神田→「かんた」秋葉原→「あきっぱはら」そうなると高田馬場はどうなるのでしょうね?「たかたのぱぱ?」これじゃーどこかのおとーさんに化けちゃいますね。
vivaken(2008/07/09(Wed) 12:23:13)
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tiara
里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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