杉の黒心材

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土間からの見上げ部分に ベランダに出るための”キャットウォーク”をつけます。
その梁が取り付けられました。
杉の黒心材です。

棟梁からは 杉のもっとも強い丈夫な部位だと聞きました。

データを確認してみると 杉の心材 赤・黒の強度性能に変わりがないことを示していましたが、私は 木と付き合ってきた棟梁の経験の方が正しいと確信します。
曲げたり伸ばしたりの強度性能試験と 住宅の部材として長い事使用された場合 どうであるかという判断は 当然別のものだと思うからです。

どんぐり庵の材木の部位の選択は全く持って合理的です。
赤味の心材・黒味の心材・そして節がしゃべりかける壁材
適材適所という無駄のない配置を この合理性を誇りに思います。

目で測る

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曲がった梁に壁を造作する大工さんの仕事振りは、この曲がり具合を目で測るということからはじまるように思います。
曲がり具合に沿って切り込みの印をつけるのではなく、耳に挟んだ鉛筆をすばやく手に取り 2〜3箇所チョチョちょっと印をつけて あとは目で測ったカーブを切り込んでいきます。

この板の裏側には 板を受け止める角材が梁のカーブにそって止めつけてあります。
もちろん角材ですから ピッタリと梁のカーブには沿いませんが、ぴったり沿う必要もありません。
こうして 板を加工してはるための下地だからです。

DSC05775-02.jpg建具製作 内装と仕事が平行して進んでいます。私たちの目には すこぶる進行具合がよく分かります。

これは押入れの組み込みですが、
「オレ好み イッヒヒ」

vivakenは大喜びです。


耳付き板の仕上げ

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耳付き板といっても あまりなじみがないかもしれません。
丸太を皮付きのまま縦にスライスしたものです。
あまりくどくならない程度に耳付きの板を使いたいと希望しました。使うに当たり 耳と呼ばれる部分の樹皮うをはがす事を 私たちが請け負いました。

DSC05820-02.jpg沢村さんから ウレタン塗装のはがし方を盗み聞いた私たちは、耳磨きもその手で行こうと密かに決めました。
マキタのサンダーを買い込み ワイヤーカップを用意しました。

家の近くに「ユニディ」があって ここは朝7:00から営業しています。
お店の人に相談し 消耗品のワイヤーカップが入手しやすいサイズである事と、少々押し付けて使ってもトルクがあるものを選びました。

さて 実行。
vivakenが樹皮をナタで剥がしとっていきます。剥がし取る加減が難しく また 平面ではないので時々ナタが入りすぎ 樹皮下のベージュの貴重な面を傷つけ白太が出たところがあります。また エッジを削いでしまったりとか(棟梁!かんなをかけて下さい。)
初めての事ゆえイロイロありました。

粗仕上げから 仕上げへと処理するのは私です。
サンダーの重量は これなら 丸一日使っても 明日の仕事には差し支えないという重さ。
ただ一つトルクはあるのですが 粗仕上げをしていると 回転数が早すぎて手元が狂い 白太を出してしまったり エッジを削ったりしてしまいました。
回転制御が出来るサンダーがよかったと思っています。

納得していません。ワタシ。。。。
この板を 誰かにあげちゃいたい〜

vivakenは言いました。
「民家なんだからいいんだよ。数奇屋じゃないんだから。完璧を求めるな!!」

重要会議

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岩熊さん 沢村さん 両者会談。
沢村さんに 急ぎの仕事が入っていて 付け柱の塗装は他の人がやっていました。

沢村さんが色目を慎重に確認しながら仕上げてある下見板の出来上がりに較べると、付け柱の色が濃い。。
下見板より付け柱の色が「薄い」というなら なんとなく理解出来る気がしましたが、付け柱の色が濃く 折角の”篠子押縁下見板張り”が付け柱に負けてしまう。
いいのかな〜と思いながら 3時のお茶の時間を迎えました。

コーヒーなんぞ飲んで、もしかしたら 不成立になるかもしれないという 茂原の市町村合併の話などしている頃 沢村さんが ウチの様子を見に立ち寄りました。

家の周りを一回りして 両者の会談。

結論は
沢村さんから
「私の指示が不十分でした。このままだと時間の経過と共に 色合いのバランスが崩れてしまいます。月曜日から 私が来れるので、やり直します。」

濃い色を落とし、マイナスをゼロに整え、それから 調和の取れた色に仕上げ 建物の仕上げをする。

初めて沢村に出会ったときに
「建物は 塗装によって生きる事もあれば よさがすっかり失われてしまうこともあります。」
「塗装によって完成度があがります。逆もあるでしょうが、私は 建物の良さを出すという自負と信念をもっています。」

表現は違ったかもしれませんが、こんな話をしました。

沢村さんは 理想論としてこの話をしたのではなく、また 単に 評論家として 「塗装とは」という話をしたのでもなく、ご自分の信念、ポリシーとしての事実を語っていた事が、こうして証明されました。

左官やさんが入る前に

DSC05768-02.jpg付け柱の施工がほぼ終わり これが塗装され 漆喰の下地が張られて左官やさんが仕上げをします。

完成のイメージは、下見板と漆喰のバランスは違いますが 越屋根のような出来上がりです。
壁に出ている梁が不揃いなところに 私たちがこんな大きな家を作った意気込みが現れています。
この家が人に売るために作られたとしたら、決してこうはなりませんでした。

ある人の ずばり名言を思い出します。
「趣味で作られた家というのは(私たちに当てはめると 思い込みで作られた家)というのは、いくら お金がかかろうとも もし売るとなったら二束三文。そういうものです。」

その話を思い出しながら 
「神様 仏様 そして ご先祖様。 私たちがこの家を手放さなければならないような、そんな事態にならないよう、お守りください。里山の暮らしを大切にしたいと思っています。」

静かに念じています。

自然光

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我が家の”ただのデジカメ”(一眼レフ仕様じゃないという意味です。)が自然光の中で捉えた、広瀬さんのワンショットです。

運よく素敵な光線の具合になりました。
広瀬さんの「手」に年輪を感じる いいショットになりました。

明かりをコーディネートするというのは 人工的な分野と思っていますが、この家をよく理解し 自然の明かりを四季折々取り込むと それなりの美しさを発見できそうです。

山の木漏れ日の美しさや 海面をきらきらと覆う太陽の陽を 感動をもって見つめたりしてきましたが、見落としてきた美しさを発見できそうな気がします。

霧よけの骨

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窓やベランダにかかる”霧よけ”の骨組みが作られています。
切り妻の建物は 村の集会所とか学校、青年館というイメージがあります。
切り妻の民家は このどんぐり庵の前代の姿がそうであったように、下屋をつくって変化をつけている場合が多いと思います。

下屋を選択せずにいかにして変化のある ポイントとなる”へそ”を持った建物にするかは、当初からのテーマでした。
この4尺の霧よけは その一つの機能を携えた施工です。

浴室の赤味板のように、装飾だけのために部材を選択するのではなく、機能と合理性の裏づけのある意匠が根底にあります。 

そのコンセプトに基づき 作りながら考えているという具合のどんぐり庵チームは 岩熊さんから自然木の付け柱のアイデアが出たり、棟梁の玄関の梁組み化粧加工が思いがけず施されたりと、驚いたり感動したりに出会います。

浴室の外壁

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「オレ 山崎」
基礎やさんであり 材木やさんである 山崎さんです。
なんといっても 建前のあの日 岩熊・山崎ペアによる”カケヤ振るい” の振舞い事は 私たちの建前に花を添えてくれました。
彼には チータ山崎 または 忍者山崎と言うのが似合う感じです。

DSC05746-02.jpgお風呂の外壁は どう処理するか。
コンクリートの外壁を木で覆うと コンクリートがジワリジワリと水分を排出し木が大変傷む。木で被う事はしないほうがいい。

そんな話も耳にしましたが、さて どんぐり庵の場合は。。
岩熊さんは 「工夫して 被います。」と回答し
コンクリートの面と 外壁の間に空間を作り、かつ 湿気に強い赤味板を配置しました。

ここに至る過程は、棟梁の「ベタでは はれない。」
山崎さんの「こここそ 赤味板を使うべき。」
の集大成となりました。

赤味板ファンの私は 意匠として「壁に赤味板」とか何とか言っていましたが、我が家の財布の中味をご存知の皆さんが
「適材適所で材を選択しましょう。」とリードしてくれて 最も赤味板の機能を発揮できる場所に赤味板を配置してくれました。

揃い踏み

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しばし戦列を離れていた広瀬さんが 「俺が 広瀬だ〜」と 戦列復帰です。

建前のときに 大物の柱や梁を組み上げていった 実行力溢れる広瀬さんです。
昨年8月 夏の真っ盛りに 蝉坊主のような日よけ帽をかぶり、(なんせ 炎天下 屋根がないところで 梁や柱を組んでいくわけです。)2階になる部分や屋根を組み付けるところから 梯子を使っての上り下りを 何回いや何十回の繰り返し 一言も弱音をはかずに黙々と作業を進めていったあの光景が 睦沢の真っ青な青空と共に思い出されます。

そのパワー溢れる広瀬さんですが 今は細かい細工物が始まっています。

一般的に パワフルな仕事を重点的にやるタイプは 細かいことは得意としない場合が多いですが、広瀬さんは「仕事だから」とこなしてしまいます。

DSC05751-02.jpgこんな サッシの窓枠は 周りの四角いフランジと呼ぶ部分は樹脂のアングルで止めつけるのが一般的のようですが、どんぐり庵の場合尺寸はさほど問題にならないにしても、現物あわせの事象がおおく出現する事は間違いないという岩熊さんの判断から サッシの枠は工夫を重ねて準備されたものです。

結果として フランジに相応する木製のトメを 一本一本加工して 取り付けています。
窓の多い家ですから 手間も大変ですが、それより何より 
「サッシはインターネットで買うと 半額で買えるけれど 買ってもいいですか」
に対して 「ノ〜」の回答を貰った意味がやっと分かった私でした。

ミョウガの茎

昨年は 一個も収穫できなかった「ミョウガ」ですが、今年は期待しています。

10センチほどの茎が 数本伸びています。聞くところによると この茎につながる地下茎があって、ミョウガの花は その地下茎から地上に顔を出すという事です。
まだ 見たことがありません。

茎のどこかに 実がなるようにミョウガがなるものと思っていましたので
早く 実物を見たいものです。

ミョウガの上に 籾殻を山盛りかぶせておきました。地上に出てきた茎の部分は 籾殻に入っている根に近い部分は 長ネギの白い部分のように白くなっています。

これを食べると爽やかで美味しいと聞きました。
薬味にもいいと聞きました。

どんぐり庵では そんなにたくさん芽吹いているわけではないので、一番太いのを折って、縦に4等分して かじってみました。

辛いです。ミョウガの花を刻んだよりからいと思います。
ですから 冷奴や素麺の薬味には とてもいいと思いました。
そうだ オオバを一本植えたいな
などと思いついたりします。

今 近所のスーパーでは 高知産のミョウガ3本入り 98円の特売です。
でも買いませんね。
ミョウガは夏の暑いときにぴったりですし、どんぐり庵で収穫できるのを、楽しみにしています。

旨い!と 美味しい〜

”旨い”は 男ことばで ”美味しい”は女ことば。
”でかい”は男ことばで 女の子が”でかい”なんて言ってはいけない。

性差によることばの使い分けは 垣根が取り払われつつあり まるで 挿絵からぬき出てきたような デカイ目をした手足の長い女の子達は 平気で 「でかいね〜」といいます。

そういうオバサンの私も ”大きい”をことさら強調するときに デカイといったりしています。

されど”ウマイ”という言葉を使うには 「これは 男言葉だよねという」躊躇があります。
そして「旨い」にはそれなりの 背景があってこその言葉のように思います。

「旨味」でも「うま〜い」でもなく 「旨い!」には とある名言を記憶しています。
「ガツガツ食うと 旨い!」これです。

いろんな意味に取れますが、
充実した疲労感の中で 具沢山の味噌汁や 一夜干しの魚 タイミングを見計らったおしんこ ふっくらと炊けたご飯 
それを ガツガツ食って 「旨い!!」。元気が出たぞ。

このようなイメージです。

私は くたびれ果てた末には、ケーキとコーヒーで「ア〜 美味しいな」って感じで瞬間的な疲労回復に手を出してしまうから、旨いメシが食えないのです。

これじゃぁ どんぐり庵には 似合わないな・・・

ソラマメのさやごと焼き

星の数ほどあろうかという レシピ本から。

ソラマメをさやごと オーブントースターで焼く。
というのをやってみました。
昨年は さやをむいて 焼いてみました。

ケースによっては”これもよし”かなという感想です。

焼いて食べるというののいいところは、その人のために 小皿に少々のせて味わってもらう。そのために準備出来るというところにあります。

オープンキッチンの向こうで 心安らぐ作り手がいて、私のためにちょこっと準備してくれる。
口に含む私は、作り手に媚びることなく、されど作り手は 私がどう味わっているかを針の先ほどの信号で感じ取っている。
ま〜こんな風流な状況の中でいただくのがよろしいかと思います。

里山においては、
大小さまざまな豆を、小さかろうと大きかろうと 食べられるものを捨ててはいけません。
ガサッとむいて ジュワッと茹で上げザルにあけ
「今日は豆!!」
そんなのが似合っています。

わらびのあく抜き

採れたてのわらびが道の駅に並んでいます。

わらびは 生で食べてはいけない これは肝に銘じています。
さて あく抜きです。

2回挑戦し 見事敗北しています。

わらびは しゃきっといただきたいものだと思いますが
一回目
重曹をいれた煮たち湯で茹でて そのまま一晩冷ましたら、べちょべちょのわらびになりました。
二回目
茹でてはいけない、重曹を入れた煮立ち湯に漬けるだけ。と 調べがついたので、そのまま一晩おきました。
ふにゃふにゃのわらびになりました。

もし 今週もわらびが売っていたら 今度は 重曹を入れた煮立ち湯にいれて 気に入った堅さになったら お湯をこぼして、水にいれて あく抜きをしようと 考えています。

さて3回目の正直となるかならないか
乞う ご期待ください。

直線の中に曲線

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岩熊さんから提案のあった 外壁に自然木の付け柱。南正面に 二枚張り付きました。

これがなかなか大変な様子でした。
潤沢な予算があれば 銘木店に駆けつけ お気に入りを見つけるところですが、そこがそれ 私たちの古民家再生ですから その選択は出来ません。

またそうしない事が 私たちが望む 普通の生活の中でちょっとだけオシャレにというスタンスによくあっていると思いました。

ともかく 材木やさんは真っ直ぐな柱や板を扱う事をメインとしていますから、曲がった木をくださいといわれても 「おや また粋狂な・・」 と思ったかもしれません。

周りを見渡すと 杉や檜は竹のように真っ直ぐ天を仰いでいます。
どんぐり庵の二階で3次元のカーブを描いている 通称”踊る柱”の材になるような木を目にすることはありません。

そんな事も含めて家の中を見回し ケヤキの柱や指し鴨居に語りかけるわけです。
「岩熊さんに出会わなかったら 一体どんな事になっていたんだろうね。。。」

新たまねぎの軸つき

たまねぎの軸つきといっても 都会生活ではイメージが湧かない事と思います。

たまねぎには 長ネギのような軸があります。
5月にはいってから 道の駅では 色白で軸が15センチほどついた 新たまねぎが売られています。

5月の初旬の味覚は なんといっても 新たまねぎとキヌサヤを あっさりと だし汁で煮たものです。
これを かき玉汁にしたり 鶏肉を少々入れたりして美味しくいただくことが出来ます。

オニオンスライスに レモンと鰹節
これもいいですね。

ここで ”たまご”
ウコッケイの卵は 特別な値段がついているので、買ったことはありませんでした。
ひょんなことで 「今朝生みたてのウコッケイのたまごだから 食べてみて〜。」と大変貴重なものをいただきました。

薄いピンクで 小ぶりな卵かけご飯にしたら ちょうど一膳分の大きさです。
チョットさめ加減のごはんにかけて食べると、とても美味しいです。

ところがですね、たまごというのも「ウチのウコッケイが産んだ卵です」 と聞くと
なんか そのウコッケイに罪な事をしているような気持ちになってしまいます。

わたしは 「ごめんね〜。美味しいからね。」と 心の中で手をあわせていただきました。 

ロールスクリーン

サッシはペア硝子にしました。
その内側は 基本的には障子です。障子は 戸を収める場所を作らないと 窓の半分はいつもふさいでしまうという欠点があります。
そこで ウチの場合は窓を全開放できるように、障子の収め場所を壁面に作りました。

これは 窓のサイドに障子を収められるスペースがあることが条件になります。

土間に 2間のベランダサッシを入れますが ここが問題です。
障子を収めるスペースが確保できません。
最も開放的でなければならない土間ですから、常時半間・半間 障子が閉まっているのは、これはさびしいなと思いました。

さて とっ。
木製ブラインド・・木製サッシを断念したのと同じく 価格が高い。
さっさと 検討案件から外れました。

ロールスクリーンの生地サンプルを 銀座の立川ブラインドから 貰ってきました。
ロールスクリーンにしようかな と思っているからです。

問題はここからです。
どこから購入するかです。
Web上には 50%OFFなどとうたう、横浜のカーテンやさんがあったりして、悩みます。

Web上をうろうろしていて、ゴールデンウィークにチョコット耳にした話を思い出しました。
企業がフリーダイヤルを掲示し お問い合わせはこちらへ。
これ よくあります。
この フリーダイヤルがつながる先は その企業そのものではなく、フリーダイヤルの問い合わせや苦情に対応する会社があると聞きました。
全ての企業が 代行会社に発注しているわけではないでしょうが、そういうシステムがあることを知りませんでした。

「フリーダイヤルでお繋ぎします」
こういわれて てっきり 目的の企業と話をしていると思っていたら、なんと 代行会社と話していたなんて、商品のお問合せ先 と書かれたフリーダイヤルが代行会社につながり 窓口業務を請けていたなんて、

あ〜ぁ 知らなかった。

野ミツバの復権

裏山に野ミツバがあります。

西の隣人から 「これは ミツバよ。摘んで食べたらいいわ」と教わってから、3年がたちました。
私は ミツバを摘んで食べるという事を どこでどうイメージしたのか(いわゆる 思い込みです)葉っぱを摘み取って食べる事しか思いつかなく、
「ミツバは 栽培されたものの方が 香りがあって 美味しい。野生のミツバって 葉っぱが三つでミツバ。ただこれだけで ぜんぜん 香りがない・・・」

こう 愚痴っていました。

ひょんなことから ミツバを根元から切り取って切り口に鼻を寄せてびっくり!!!

「ミツバだ〜〜〜〜!」

ミツバというものは 葉っぱではなく 茎を食べるものでした。
早速 大根と油揚げの味噌汁に入れてみると
なんとも ミツバ・ミツバした味噌汁が出来上がりました。

ところで 昆虫は木の枝と見間違う”擬態”をやらかすのがいます。
植物も 似たようなことがあるのに出くわします。
ミツバの側には 葉っぱの形がそっくりな 五つ葉がありますし、アザミの側には 花が咲かなければ アザミと見分けがつかない株なのに 花が咲くと タンポポの親分みたいな黄色い花というのもあります。

みんな 一生懸命生きています。

長生(ながいき)トマト

千葉県長生郡(ちばけんちょうせいぐん)この地名になじんでしまったので 長生をナガイキと読みにくくなってしまいました。
長生郡長生村を 地元では チョウセイグンチョウセイソン と呼びます。

ゴールデンウイークに 妹夫婦が 東京の西の端から 片道3時間半以上かかって 我が家の出来上がり具合 進行状況の視察に来ました。

すっかり 長生郡米のファンになった妹は その日も
「もう お米が無いから買って帰るわ」と道の駅に行き、
私から 「生産地をよく見て買うのよ。長生郡大上町 番地は3000番以上のところね。」
と送り出され、物色しましたが 大上2000いくつというのが一つあるだけだったと、それを手にして帰ってきました。

今年の秋は 家が出来ればお米を置く場所も出来るので、飛びっきりを ある程度の量 確保しようともくろんでいる私です。

妹は道の駅で 長生(ながいき)トマトを1箱買ってきて、「少し置いていくわね」分けてくれました。
”トマトは夏に路地で出来たものが最高よ” とばかりに 道の駅で再三見かけても手を出さなかった私ですが、その貰ったトマトが美味しかった。

この先 私が 長生(ながいき)トマト ファンになることは間違いありません。

そこで 
【長生(ながいき)トマトの部屋】

蛇足ながら
茂原市 長生郡 等々が地町村合併して 新しい市の名称は
・・長生市(ちょうせいし)・・という情報を耳にしますが
ここは思い切って やっぱり・・長生市(ながいきし)・・とすべきだな と トマトを食べながら 思うのでした。

卯の花の根元のスズラン

DSC05702-02.jpgドイツすずらん です。
植木鉢に入っていたときより、心なしか 小振りになったように思えます。

スズランは 卯の花が生い茂る根元に植えたので、
6月以降 秋に卯の花が葉を落とすまでは 殆ど陽があたる事もない悪環境で さてスズランは花を咲かせる事が出来るだろうか と心配していましたが、株の数も増え、花を見ることが出来ました。

思ったより丈夫で、このまま 増えてくれると嬉しいなとおもいます。

今年は 家づくりのため いつも畑にしていた場所は使えないので、裏山に ケヤキの団十郎の梢の下に”そらまめ”を植えました。
例年通り ゴールデンウィークのこの頃になると エンドウを一回り大きくしたような豆が出来始めます。
それと同時に アブラムシが 新芽を食べにやってきます。
新芽に向かって 蟻がうろうろし始めるとまず間違いなく アブラムシがついています。

私は 習ったとおり ソラマメの芽をポキポキ摘んでしまいます。
過去2年間 これで うまくいっていますから もう 何の心配もせずに ソラマメの芽をポキポキ摘んでは その辺に放り投げています。

この 放り投げる というのが 里山・田舎の特権で 自宅ではいちいち指定のゴミ袋に入れて捨てる こうなりますが、どんぐり庵では ポキポキ ぽい です。
2年前まで そういうことにすごく抵抗を感じた私も ほって置けば土に還るというのを経験し、その辺に ぽいっとしても平気になりました。

簓子(ささらご)下見板張り

DSC05698-02.jpg正しい名称をお知らせします。
「トメ」ではありません。
ささらご→簓子
といいました。

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腰板といっていましたが 
「外壁の腰の部分」が適切で、
張られた板は 下見板と呼ばれていました。

我が家の場合
”外壁の腰の部分は 簓子下見板張り にて仕上げられています。”
これが 最も正しい表現の仕方です。

板を止めているから「トメ」って 随分安直な表現だなと思いつつ書いておりましたところ
それを目に留めた 岩熊さんから

ノ〜!!
こういう用語で 表現しますよ。
「簓子下見板張り」です。

とアドバイスを受けたものです。

参考までに ついでに教えていただいたので、書き添えます。
押さえの加工を施さずただ板で押さえる場合は 「押し縁」と表現するそうです。

岩熊先生の 用語教室でした。

腰板のトメ

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外壁の腰板は、「トメ」とよばれる刻みを入れた部材で完成させられます。

腰板は風雨に強い杉の赤味材で・・といきたいところですが、そこはそれ 我が家風に ただの杉の板 です。
簡単に「トメ」と言いますが これは 一つ一つ手作業で工作されたものです。
腰板の重なりを 寸法どおりに完成させていかないと、トメをいちいち微調整しなければなりません。

若干修正しながらの作業ですが、手鋸で少々削り込んだりという程度で、正確に腰板が張られた事をうかがう事が出来ます。


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先週から来てくれているのは 大工さんの須藤さんです。
作業を進めながら片付けていくタイプで 私と似ているので 見ていて安心です。
1階の床に断熱材をいれ、断熱材の押さえ板を貼りこみました。床板を張る手前まで作業が進みました。
もちろん 外壁のトメも終わっています。

床に断熱材の押さえ板が張られると、大引きや根太の時にはイメージが湧かなかった、家としての使い勝手を想定した見方ができるようになりました。

と そんな中で、
オトトット これは 具合がよくない
オ〜イ 岩熊さん 相談に乗っておくれやす

こうなります。



浴室外壁の仕上げ

DSC05707-02.jpg外壁の仕上げは 建物本体と同じ 横張の腰板で作業が始まっていました。

浴室のコンクリートがむき出しになるという話は、ナンカ・ドッカで話の食い違いがあったようで、腰板が貼られる計画が現場に伝わっていなかったようでした。

私が ”打ち合わせ漏れじゃないの”と チマチマ考えているうちにすでに作業は進んでいて、腰板が貼られる準備が進んでいました。

都心のビル群に代表される鉄筋コンクリートの建築物は、堅い・冷たいに始まって 無垢の木と漆喰でつくる家派から言えば 欠点が強調されますが、水周り、基礎ここの話をすれば、コンクリート以外考えられないのが現実です。

私の住むUG地区は 大きなサクラの木を持っていたお家が解体されたと思ったら、コンクリートの建物(多くがマンションですが)が建つという具合に 街並みが 変わってきています。
東京駅まで30分という地の利は、都会が働く場であることが変わらない限り、居住地として、効率よく利用されることが考えられて当然です。

東隣の隣人は言いました。
「新聞屋さんが集金に来て、隣は蕎麦やでもやるんですか?って聞くからね、そうかもしれないわね って答えておきました。」って

オイ・オイ。

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tiara
里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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