私達の家は、仕切りを最小限に抑える工夫をしていますが、お風呂や洗面所これだけは、どうしても、仕切らなければなりません。
民家は 特に蔵の再生事例をみると 洋風建築に大変融合性があって、すばらしいものだと思います。
必ずしも、ふすま・障子・引き戸の扉にこだわるものではなく、意匠として大変柔軟性があります。
アルケドアティスさんの案内に、いの一番手を上げました。
拝見させていただこうと思っています。
以下 引用です。
来る10月10日(日曜日)午後1時半より、移築再生民家『楽庵』(東京都武蔵小金井市)の竣工見学会を開催します。
そこで 話は戻って、引き戸にするか ドアにするかということですが、やはり、引き戸がよいと思っています。それも 押入れのように2枚の引き戸で構成されるとなにかと便利だと思います。隅っこの掃除もやりやすいし。
概略の構成が出来つつあるので、さて、このままで予算に当てはめられるか?
ドキドキです。
あさひ古民家古材センターおしのびで覗いてみよう。そう思うと もうその時は、体が動いています。
なにも しのぶ理由はないのですが、古材とか古民具に取り付かれるといけないので
さらっと見学しよう。そういう意味です。
結果は お・や・す・み!!
まー お休みでよかったということかな敷地測量をする網野さんの午後の会話のなかで、あさひさんの話が出ました。
「社長は朝は 早くに来るけれど、夕方3時には店を閉める。」「東北はもとより日本全国から買い付けに来る。」そんな情報を得て、台風17号が吹き荒れる日曜日、えっこらせ と出かけました。
千葉県長生郡長柄町。茂原街道という昔の主要道路から少し入ったところにありました。
場所がよく分からなかったこともあり、近くで電話をすると「今日は 休んでいます。事前に連絡を貰っておけばよかったのですが・・」と社長さんとおぼしき方の、丁寧な応答をいただきました。
場所だけ確認させてもらって、改めて伺います。と丁寧にご挨拶をして、行ってみました。
電話でお聞きしたとおり、大切なものは倉庫に格納されていて(あたりまえですが)、敷地の入り口には、五右衛門風呂になりそうな 大釜が でんと置いてありました。
「一応 電話をしてあるので、敷地内に入ってもいいね」と 勝手に解釈して、外に出ていた 梁 などを見ました。しかし 単品でおいてあっても どこにどう使えばいいものなのか、駆け出しの民家オーナーである私には、よく分かりませんでした。
いよいよ 測量の開始です。
しかし 台風による風雨のため、カメラを向けられる手がありません。
網野さんは 傘もささずにポジションの指示。名取さんは距離の測定と記録。奈々さんは水平からの高さ測定。vivakenと私は、機器をぬらさないように、または 記録紙をぬらさないよう、傘をさす係り。

というわけで、写真係はいなかったので その時の リアルな様子がお伝えできません。悪しからず。。
ちょっとリアルに、アルケドアティスさんへ行こう。
今週の設計室レポート
来週になると 更新されるので、引用させていただきます。
今週の設計室レポート 2005.09.26 今週の写真「測量準備中」■■■文:網野隆明■■

設計に先立ち先ず行う事は敷地の確認です。現地で周囲を眺め、歩き回り、どんなデザインが似合うのか、光や風や風景をどのように取り入れたら魅力的なのかを考えます。民家再生のような移築工事で建物の大きさや形がある程度決まっていても、配置計画は重要なポイントです。
さて、土曜日は千葉県の長生郡というめでたい名前の場所に行きました。先日の晴天とはうって変わった朝の雨、台風17号の房総沖接近も知らず、「山梨は雨天だが千葉は晴天かも、行けば何とかなるさ」と出発。
小雨の中で敷地の大きさや高さを測り、濡れついでに地面に建物の図を描き「ここが、玄関・居間・食堂・台所・橋はあの辺り.......」といったシュミレーションまでやった後、本格的に降りだしました。
私は 名取さんの横で、測定の様子を見ながら、サイン・コサイン・タンジェントと中学校で習った幾何を思い出していました。直角三角形が頭に浮かび、当時のじいちゃん先生が、入れ歯だったのか、サインのS・コサインのC・タンジェントのT がスースー音が抜けていたのまで、はっきりと思い出しました。
確かこのとき初めて、それまでは 数字をaとかbで置き換えていたのが、角度を表すのに、シーターとか言う記号がでてきたように思います。
ともかく 測定をまじかで肌で感じられたことが、とても楽しかった。
30ポイントぐらいの測定は終わりました。傘では雨・風はよけきれず、記録紙はずいぶん濡れてしまいました。
網野さんから声がかかります。
「濡れついでに、建物のポジションをとって見ましょう。」
わたしは「やろうぜやろうぜ」って気分で、荷造り用のビニール紐を取りに行き、竹の棒もいるな と思い振り返ると、vivakenは一束の細い野菜作りのとき支柱に使った竹を、すでに、抱えてきていました。






測定の機器を暫定的に据付、境界の確認に入りました。
雨でぬれているのか、汗でぬれているのかわからない状態になってきました。

途中で15センチくらいの蛇が出てきました。まむしを想定するvivakenは 側によるな と離れようとするのですが、「なんか みみず より でかいものが出没したと思ったら、蛇 だ。」といいながら、近寄ってデジカメを向ける 網野さんのシーンがあったりしました。

敷地の東側が 直線ではないことを説明しています。

北側に背負う 山に入ります
なんといっても お隣との境界に立つケヤキの「団十郎」を紹介しないわけには行きません。
記念すべき 2005/09/24
アルケドアティス様 ご一行様による 敷地測量が行われました。パパパ〜ン♪

とまーおふざけは やめにして と。
この日は台風17号が徐々に接近していました。自宅を出る直前にも非常に強い雨が降りました。連絡がないのは、決行と判断し、睦沢午前10時の約束に遅れないよう、家を出ました。
9時に道の駅”いこいの郷” むつざわ に到着し、vivakenが 「お茶を飲んでから行こう。」と紙コップのお茶を差し出してくれました。
せっかちな私は、「そんな悠長に・・もしかしたら もう着いていて、待っているかもしれないのに・」と思いながら、一口飲み、入り口から入ってくる人に目がいきました。おや あの細細の人は、と思うのと間をおかずして、背後から「お〜おはようございま。」とvivakenの声がします。
「あらら、奈々さん」なんとも 親しげな私。
そういうことなんです。網野さん達もここで一息ということで立ち寄ったのです。
悪天候で、みなさん大分お疲れ。一番若い 名取さんの顔色が悪い。
少々のエネルギーを補強してもらい、さて現地へ。
風と雨のなかで測量開始です。
冬の間 私達の休憩場所として活躍した「テント」を出して、道具を格納し、測量の準備に入りました。
家を移築するにあたって、たえず 予算のことが頭にこびり付いているので、アイデアが湧いても、「やれないのじゃないか」 こればかり頭をかすめます。
網野さんからは 「ともかく希望はいったん出して、そこから削りましょう。」といわれています。
しかし 自分でいろいろ調べるほどに、混乱してきます。
総費用の割り当てがまだ明確に出来ていないからです。
これから そういったことも決まってくるので、辛抱強くやらなければならないと思っていますが、先走るくせが直りません。
そうした中 「これは譲れない」 の一項目。
壁は漆喰。
腰板を張ったほうが しまりがでると思うのですが、「木工事を入れると、経費が上がる。」
これで、また 不完全燃焼しています。
クリのブロックを使えないものかと、調べてみました。
結果的には、値段が高く、今のところ断念です。
その経過の中で、面白いことが分かりました。
長野県小布施町は栗が有名です。
「小布施堂」と聞けば、耳にしたこともおありかと思います。
この町を訪れたことがあります。観光地として町中が整備されているという印象をもっています。その中でもとりわけ、歩道にクリのブロックを敷き詰めたものが、印象に残っていまして、「いっちょう、これを 我が家にも導入しようじゃないか。」と動き出しました。
栗の果樹園がたくさんありますので、木を更新するときにでたものを、ブロックにして使っているのだろう そう思いました。
問い合わせを入れた、小布施町からは早々に返事をいただきました。
連絡先 と 単価を添えてです。
高い!9cm×9cm 170円
こりゃぁ 使えないと思いながら 紹介された木材店に電話をしてみました。
私はブロックでなくとも、製材のとき出た端切れでいいのだ という気持ちがあったからです。
しかし そこで返ってきた答えは
「果樹園の木は、虫が入っていて建材には使えません。ウチの商品は、四国から角材で入ってきています。」
なんと なんと 高いはずです。
今日は 小布施町あらしをしようと思っていましたが、踏みとどまりました。
vivakenどんの家作り このブログに登場される方々を、ご紹介するために、登場人物と言うファイルを作りました。
登場人物
夢を実現するために、いかにするか。
これは まず 建築士さんがどう具体化してくれるかから始まりますが、数回の打ち合わせの中で、切羽詰って感じることは、私達も、夢の実現に向けて、大いに努力せねばならないということです。
木材は北山から切り出した杉と、千葉の山から産出された杉を使います。
そのほか クリの端材が欲しくて、ここのところ インターネットサーフィンをしていますが、なんせ 商売につながるような情報ではないので、なかなか ぶつかりません。
ヒバの端材でもいいのですが。
家に座って、Web情報だけではすまない予感がしてきました。
さて どうすればいいのだろう。
本日は
アルケドアティスさん 「HP覗き見記」です。
アルケドアティスさんのサイトは、網野奈々さんが管理 運営されています。
きゅうり見たいに細い腕をしているのに、バイタリティを感じさせる女性です。
ステンドグラスの工房を持ち、ご自分が作品の製作をなさっています。
気まぐれトキドキ発行の「かわせみ通信」の発行者でもあります。
今朝 サイトに遊びに行くと、編集室からのコラムが更新されていました。
以下引用です。

編集室Voice 2005.09.13 ■文・網野奈々■
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「困難にぶち当たった時は、成長するチャンス」というようなことを、古今東西の偉人の多くが口にします。言うは易し行なうは難しですが、困難にぶち当たる度にへこんでいては地面にめり込むばかりなので、エイッと力を振り絞って一回り大きくならねばなりません。そういう意味では元気な内に困難が来た方がいいとも言えますか。
困難にぶち当たっているのか、一般論として述べられているのか、定かではありませんが、少なくともこうしたスタンスで今日まで 過ごしてきたということでしょう。
わたしは、仲のいいご夫妻に出会うと、このペアが末永く 健康で仕合わせに暮らせるようにと願わずにいられないおせっかいなのですが、このご夫妻にも心からそう思いました。
帰りの車中の中 vivakenとうなずき合いました。
「網野さん(建築士)は 奈々さんのことが 大好きなのね。」
そうなんです。
本当に、網野さんから 大好き ッて気持ちがこぼれでていました。
伝匠舎:叶ホ川工務所さんに格納された民家の部材を確認してきました。
「そろいぶみ」の皆さんの背景に チラッとその様子をご覧いただくことができます。
整理された格納場所には、jobの名前(注文主)の名前が記され、整然とおかれていました。
私達の 柱や梁 は その中でもひときわ太く、長く 存在感を示していました。
この工場を管理している、男性にお会いしました。私のような カルガルしさとは趣を別にし、とてもシャイな感じがしました。
ところが、しかし(接続詞がみつかりません。)そうです!!雑誌「チルチンびと」で取り上げられていた古材再生の最も地味な 洗い出しやくぎ抜きなどの調整をする名人ではありませんか。
いえ 本に載ったから 有名とか言うつもりはありませんが、編集者とてプロ、取材する以上はそれなりの評価があるからと確信しています。
世の中にはその道で その人なら安心して任せられる世界があることを、改めて経験したわけです。
「彼が やってくれるんだ〜。」(うふっ)
アルケドアティスさんが監理している 山梨の牧丘の再生中の民家。先日(8月28日)難関にぶつかる大工さんをレポートしました。
わたしは 現場が好きで、それも どういうわけか基礎とか骨組みとかがすきなのです。
というか 飽きっぽい私は、内装をやるころには飽きてしまうのかもしれませんが。
できれば 今回も その現場がどう進展したか 自分の目で確認したかったのですが、出来ませんでした。とても残念です。
悔しがっている私を見通すように、網野さんからメールをいただきました。
以下 引用
牧丘の現場は、第一段階の難関を突破し、嬉々として仕事を進めています。
めでたい。そういえば、難関突破という言葉は、この頃私の辞書になくなっていたな〜。
そつなく こなすことが増えたな。むーまづい。
困難に挑戦しーよう♪っと。
伝匠舎叶ホ川工務所:石川社長

むーーん この写真は 社長の雰囲気を伝え切れていません。ともかく 石川社長です。

伝匠舎叶ホ川工務所:伊藤参与。この写真はいいですね〜。

そしてわれらが、希望の星。一級建築事務所 アルケドアティス:網野さん。
お三方の会話を聞いていると、さすがプロとはこういうもんなのだと思わせられます。
諏訪湖畔にたたずんでいた 民家の話をどの角度の問いかけだろうと、すらすら、会話が進みます。
諏訪にたたずんでいた民家の解体は終了し、伝匠舎さんの倉庫に格納が継続中です。
解体最中は、作業者の事故や盗難の心配をしていましたが、無事終了しました。
明日までの予定で くぎ や ビス を抜きながら、格納作業を進めていると連絡がありました。
私達が、この民家を自分達の手で生かせるか?また よそ様がそれをなさるか??
見当も付かないまま見学に行きました。早いもので、WEB上で発見してから2ヶ月が経ちました。
見学に行くにあたっては、伝匠舎さんから、8月末までに解体を完了しなければならないので 7月20日までに 結論が出せることと、解体格納費用が提示されていました。
私達が 移築を決定し、伝匠舎さんと契約をし 解体格納費用を決定しました。
そして、昨日支払いをしました。
今回のこのやり方は、通常の手順とは少々流れが違います。
網野さんからのメッセージが大変分かりやすく、書かれています。
以下 網野さんのメッセージ引用
再生工事の手順を踏まえた時間的な流れでは、実施設計完了後に業者を決定し、請負契約後に解体作業が行われます。しかしながら、今回は所有者の都合により設計に先行して民家が解体される条件となりました。
この通りです。
どうも ウチのいけないところで 「支払いを急ぐ」!!
これは、どうもビンボーが染み付いている感じがします。
自転車操業が身についているって感じです。
本来 いくら 建築士網野さんを交えない契約であったとしても、今後の監理をお願いしているのですから、
格納品のリストについて、支払いについて、
一言相談してから支払いをすべきだったと反省しています。
支払いについて、事後連絡で 網野さんにお伝えしたところ、解体格納品・その他部品リストは確認後作成します。と 回答をいただいています。
解体格納→リスト作成(確認)→支払い
これが 正規の手順でした。(反省)
一級建築士事務所 有限会社アルケドアティス 提出された 3D図面の一枚です。第2弾です。
明るい茶色部分は ケヤキです。
よ〜くみると 曲がりくねった”はり”が たくさんあります。
私達が見ると、よくまあ こんなくねくねしたものを組み合わせたものだと思いますが
建築士の立場から 網野さんは、「昔の建物のほうが単純で、現代においてそれを生かせないことの方が問題なのだ」と語ります。
先日、山梨県の牧丘に、再生民家の様子を見に行きました。
しゃがみこみ図面に見入る大工さんの姿が、トンボが飛び始めた秋の入り口の青い空と共に、目に浮かびます。
私達の場合、解体・棟上を 伝匠舎さんが一貫してやるわけですから、戸惑うことはないと想像しています。
つまずかないように、スムースに進むよう願っています。
間違いました。
ケヤキは柱部分です。梁の素材はわかりません。「木」です。・・・
一級建築士事務所 有限会社アルケドアティス 提出された 3D図面の一枚です。
現状の骨組みを再現してあります。
伝匠舎株式会社石川工務所と 漠然とした大枠の話をしたとき、最も安く済ませる方法は、現状のまま使うことだと聞いていました。
雪国仕様のでっかい屋根をかぶっていますが、これも一つ個性と判断し歓迎していますし、何より予算内でやることに心を砕いています。
現存していたときは、天井の低い3階部分もありました。
この隠れ家は、私達がこだわっている 合掌にかこまれた、薄暗いミステリーゾーンでした。しかし 夫婦二人が住むには、必要性がないと判断し、3階部分は 作らないことに決めました。
●『いい家は無垢の木と漆喰で建てる』カンザキ建設社長、神崎隆洋執筆の本です。
カンザキ建設株式会社私はこのタイトルに惹かれました。
神崎社長は 青森ヒバを推奨し、語ります。
そして 柱は壁の中にしまいこむ 洋風建築大壁つくりがメインです。
私達が希望する 「あらわし」とはおもむきを異にします。
私達には手の届かない遠い話なのですが、本のタイトル(●『いい家は無垢の木と漆喰で建てる』)は、「家をつくるに、思うこと」これをピタリと表現してくれています。
睦沢の家は vivakenがこの5年考えてきたベースがあり その一つが 地元の木を使うということです。
千葉県の地元の木といえば、「杉・ヒノキ」こんなところかと思います。
針葉樹は広葉樹に比べると 施工後も暴れることがなく建材として扱いやすいと聞いているので、私達には向いた素材だと思っています。
ただ 昨年 長野県の小布施に行ったときに、栗の木がふんだんに使われた街のたたずまいみて、きれいだったなと思い起こしています。
ま〜 こうして 譲れる・譲れないを整理して、予算に合わせていくわけです。