ふるびるは 古美る

「ふるびるは 古美る」と語る 伝匠舎さんの仕事に、いろいろな情報や、お会いした石川社長のお人柄から多くの信頼を寄せています。

【重要】
今日のブログは たまたま伝匠舎さんの1ページを読んで 私が思いをひろげて考えていることであって、伝匠舎さんに対してのメッセージではないことを、はっきりと 申し上げます。

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伝匠舎:石川工務所さんが ごあいさつとして掲載されている1ページです。

信用というのは、これはまた違う側面から見れば、伝匠舎さんとしてできることは出来るといい、できないことは出来ないという こういうことになると思います。 
私達が、いくら 伝匠舎さんが素晴らしいと思い、何とか お願いしたいと思っても、予算という大きな壁にぶつかったら、乗り越えられないというのが現実です。

民家の再生は リサイクルという側面があるので、再生紙が割高であるように、単位当たりの価格は 割高であると承知して、民家移築は検討せねばなりません。

ふるびる とは 古美る
すばらしい 言葉だと思います。
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睦沢の ミセス西西隣は 
「大原のお蕎麦やさんに行ってきたよ。民家を 再生したとても落ち着いた店だった。この辺も 子供のころは そんなうちがいっぱいあったのだけれど、みんな壊してしまって、もったいなかったね〜。がんばって 家つくってね。」

こんな エールがきましたが、「もしかしたら あの件はダメになるかもしれないのよ。」
やむおえず、私は コウ答えました。

規格品との融合

私は 機械屋として世の中に係るものとして 考えることがあります。

シェアが小さく ニッチといわれるレベルにおいては 大手の機械メーカーが手を出しても損益分岐点に合致しないため、ある意味で、独断場になります。

そうなると、そのニッチを狙うメーカーは、消耗品にあたるものを オリジナル製品にする
ということを経験します。

要するに 如何に価格調査しようとも そのメーカーだけが作っているもので比較しようがないのです。
再販制度にも引っかかっているわけではなく、コピーをつくろうとも 特許などないのだけれど市場が小さいので、それほどの価値がなく 結局 そのメーカーが大きな利益をあげているというパターンです。

しかし 使う側からみれば 合理化ができれば 
ランニングコストで比較しメリットがあれば、
こんなものがこんな値段なのかと思いながらも、使い続けます。

睦沢の家には、窓やベランダ扉は アルミサッシを使います。
民家の移築だろうと、要は 新築ですから 規格品のサッシに合わせた寸法で設計して、それに基づいて建築がすすんでいくのが 当たり前と考えていたのですが、民家がもっている なぞなぞ の部分が必ずしも そううまくはいかない。
こう聞きました。

アルミサッシという工場から大量生産されるものをうまく導入できなくて、5mmだ10mmだで特注を作っているのでは、予算の範囲を超えるのは当たり前。

民家と言う空間に住いを持ちたいと願った私達は、なぞなぞの 大きな力に張り倒されそうなわけです。

一服のお茶

お手前の話ではありません。

日曜日に恵林寺を拝観した私は 民家移築という vivakenどんの家作りが実現可能なのかどうかという状況の中で、恵林寺の夢窓国師が築庭(心字庭)した庭をみながら 一服のお茶をすすることを イメージの中で体験することが出来ます。

結構 そういう世界にポチャっと浸かれてしまう私です。

昨夜は 友達からエールのメールをいただきました。
また その前には妹から励ましのメールを貰ったりしました。
私達は 私達の予算で出来るという信頼するプロの判断の基で事を進めていましたので、こうして 公のスタンスで 民家移築 やりますよ〜 と デッカイ声で叫びました。

まさか まさか できなくなる可能性が出てくるなんて、「あきらめたほうがいいですよ 」と 宣告されていると思わざるを得ない試算書が出てくるとは思ってもいなかった。
これ 本音です。

そんなことを 思い巡らしながら イメージのなかで 恵林寺の庭を眺め、一服のお茶を飲むをとが出来ます。(フゥーー)

私は 建築についての勉強は劣等生です。
大工の仕事は どれとどれ? 建具やの仕事は?どこ?
みんな vivakenに聞きます。
その上で、屋根下地までやる伝匠舎と 千葉の工務店がやることになる範囲を明確にして予算を立てなければなりません。
網野さんから提出された試算書をみながら、分からないことや 疑問はすぐ質問します。

昨夜は メールでやりとりするより 電話で説明したほうが理解が早い と 
網野さんは判断されて、回答が電話できました。

内容は ハウスメーカーがつくる家であればありえない工程が 民家移築であるがためにあるということでした。
その工程とは、屋根をのせてから、改めて 構造の調整を必要とする工程です。
なるほど 民家移築とはそういうものなのだ。

費用面では 進展がないといっても過言ではないのですが、この質問に対し、電話で回答をいただいたことは、大きな安らぎになりました。
私達は 友達を介して知り合った建築士が ずばり 「建築士の仕事は施主の夢をかなえることだ」といわれ それを 建築士の定義だと考えています。
昨日の電話で 網野さんが「この家にもっている夢をかなえなければならない と 思っていますから・・・」こういわれ
わたしは 恵林寺の庭を見ながら 一服のお茶を飲み 一息つきました。

結論はわからないけれど、民家移築がどんな予算でなければならないのか 苦労してみて見ます。 

打ち合わせの手法

どんな家を建てるかということは、どんな家に住みたいかから始まります。

vivakenは民家移築を決意したスタート時点では 和室もあり 床の間もありの グラビアから抜け出したような希望を出しました。
しかし 私達は 長年サラリーマンをやってきたくせ というか 習性で、いろいろな情報から この予算でこれをやるのは、とうてい無理だと、私達自信で判断し 大幅な変更をして、再提出し、設計 検討が始まりました。

しかし 試算をするととても予算に届かない わけです。

今 私の頭の中では、こう考えています。
まず 函体はいくらかかるのか。要は 内装をする予算は実際取れるのか取れないのか。

この函体を仕切ったり区切ったり どこまで出来るのか、
そういう検証をしたいのですが、
ここらからは 工務店との直接交渉をしなければ 結論が出ません。
それをやるには、網野さんに実施設計をお願いしなければならなくて、この vivakenの家作り が白紙に戻ると とても大きな負担になってしまいます。

う〜〜〜む。。

水泡に消えるとも

網野さんから提出された試算書を見ながら、価格の設定を私なりに検証しています。
とはいっても Web上の情報で、価格差を埋めるに値する大きな変化はありません。

細かく数字を見ていると、「どうして こんな金額になってしまうのだろう」とおもいますが、積み重ねていくと 予算の1.5倍になってしまっているわけです。
1,000円の1.5倍ではないので、なんともならないとくじけそうになりながら、図面と試算書を見比べています。

この民家を移築できないという結論にならないようにしたいにですが、大変苦しいです。
つい愚痴になりますが、いくら 古いもの 日本文化の偉大な遺産である民家を大切にしようといっても、普通のサラリーマンには、生活の道具であるはずの民家が、民家に住むことを目的にし 他を排除しなければ成り立たない現状になってしまいます。
あまりに ナンセンスな話です。

伝匠舎:石川工務所 石川社長は 「民家再生は 決して利益の上がる仕事じゃないのです。」
こういっていました。
要するに、民家を生かすということは、みんなが少しずつ無理をしてやっと成り立っているということでしょう。しかし 私達には、少しの無理で済む状況にはありません。

知恵を出して 知恵を出して 考えて見ますが、水疱と消える覚悟も出来ています。

こうなったら 全てブチマケテ いろんな人の意見を聞いてみようと思います。

ふりだしに戻す

睦沢の家 vivakenどんの家作りは、出来るかできないか、怪しくなってきました。

昨日の日曜日(23日)、建築士 網野さんと 基本設計の考察をしました。
手間のかかる作業を 第5案迄準備してありました。

AM10:00からの打ち合わせ。
私達は 8;30から庭内の拝観が出来る”恵林寺”に立ち寄り、たくさんの武将が祀られている寺を 民家に住もうと考える立場の目で、今までは関心も持たず 通り過ぎてきたことに、新しい関心を寄せ、静かな気持ちで ひと時を過ごしました。

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さて、アルケドアティスさん事務所での打ち合わせ。
最初に出てきた計算書は、私達の総予算の1.5倍でした。即座に 「これは、私達にこの民家を移築し、住まう事をあきらめたほうがいいですよ。」といわれていることと理解しました。

5案まで作成された資料を詳しく見ることもなく、概算一覧表から、金額は一番安いけれど、希望の仕様からグレード・建坪を落とした案に目を留め、2階をやめ、1階のみのワンフロアーで いくとどうなるか、の話で検討を重ねました。しかし 不自由になるだけで、予算を圧縮出来るものではないという印象を強く持ちました。

そもそも この民家は家が大きいので 函体をつくる金額は抑えることが出来なく、それで 予算の大半を使ってしまうという試算です。

帰りの中央高速道路渋滞の中、「2階部分を削って、改めて試算してください」とお願いしてきたのを撤回し、やはり最初の計画通りの2階部分を含めて試算してもらうことを電話でお願いし、改めて 振り出しに戻り 計画することしました。



無垢の木と漆喰

無垢の木を使いたいと強く希望しています。
出来れば、地元の木「山武杉」を使いたいと思っています。

無垢の木を使うにあたり、無節などということは、当然考えていません。
いや 確かに無節の木は美しいと思います。しかし 庶民が暮らす家にそんな選択は必要ないと考えています。
私達は、民家という空間を いかに私達の手の届く範囲で自分達のものとして、租借し一体化できるかがテーマです。

雑誌や写真集から「わ〜ステキだ」 と思うことが出来ても そこに、生活観がうかがえないことに時々ジレンマを感じています。

今年から 民家に暮らし始めた友達は、「電気代は深夜電力も使って、一ヶ月これくらい。」と貴重なデーターをくれました。定年後の暮らしを思うと、イニシャルは少々かかっても、深夜電力に対応することは、必要条件と判断しました。

話は戻って、木の節は確かに「うるさい」感じがします。「見る・鑑賞する」を中心においた場合です。しかし その足ざわりと無垢の木の機能には変わりありません。
広葉樹の構造材と漆喰と節ありの木をうまく融合させる。

踏ん張りどころの一つに違いありません。

愉快・愉快

友達の友達ですが、この家をご自分で ここまで10年かけて(多分今も継続中だと思います。)なさる方が居ることは、我ことのように楽しい気持ちにさせていただきました。

NHKは「project X」の次は「professional」だそうですが、市井に生きるこんな方々も取り上げてもらえれば、とても楽しそうだなと思います。


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建築士 泉 幸甫さん

民家とモダンの共存
なんて事をプラプラ思い描き、雑誌を見ていて、書かれている文章にひきつけられ
ここにたどり着いてしまった。
 
NPO・家づくりの会:現場の声

そして これも気になります。

新島孝之の仕事展
「ちょっと気になる素材、漆喰タイル

一本の丸太を使いこなす

昨日の続き

情報館には 一本の丸太を最大限に生かすためには、このように 木取りをします というサンプルが置かれていました。
センターの一番堅い部分は 当然柱。そのまわりで板を取ったり、なげしを取ったり、確かに一本の丸太を工夫して使っていくと、無駄なく使うことが出来ることがわかりました。

しかし こういう工程を踏んで家作りをすることは、先日のvivakenのブログにある伝統工法のこれからの行く末 ではありませんが、大変困難になってきていると思います。一部の人の思いいれによる家でなければ、現実には 不可能です。
工務店や大工のスタンスはもとより、丁寧に積み重ねていくことは時間のかかることであり、わたしたちは 彼らがかかわる時間に対価を払えるだけの、経済的余裕を持っていないからです。
しかし 地元の木を使うのであれば、そんな係り方が出来たらどんなにか 楽しいだろうと思いました。

千葉県木材市場を訪ねた理由の一つに、山武杉の自社山を持ち、そこから出た材木を使った大工仕事をする工務店を教えてもらえたら、話を聞きたいと思っていました。
しかし 考えてみたら 市場は木を売ることが仕事ですから、的外れな質問だと思い、取りやめました。

木と住いの情報館

千葉県東金市に「木と住いの情報館」があります。

千葉県木材市場協同組合に隣接する情報館「モクイチ」といいます。
ここをたずねてみました。

最も大きな目的は、千葉県の地元の木である山武杉のことを知りたいと思ったからです。
ある程度の山武杉の評価は承知しています。
何とか地元の木を使えないか、使うためには何をしなければならないのか、私達のスタンスを決めていくための、布石です。

木材市場と名がついているように、ここは 組合員のための市場です。日曜日に行っても恐らく閉まっているに違いないと思いながら、そのときは 「守門」という古物商を訪ねてみよう。そう思って 出かけました。

いってみると 人影はなくがらんとしていましたが、門は開いていました。
大きなヤードに丸太がゴロゴロしていました。
丸太を見るのも勉強だとばかり、断りもなくヤードに入っていきました。
vivakenは 木の皮がついた丸太の木の種類を思いのほか スラスラと答えてくれました。

切り口を見たり、木に触ったりしていると、
一人の従業員の女性が声をかけてくれました。
「組合員さんですか?」
私達は いろいろ言い訳がましいことをいっていると、「今日は情報館は休みですが、私も用事があるので、開けますよ。どうぞ 折角来たのですから、見ていってください。」

山武杉で作った板倉の家が模型で、ど〜〜〜んと展示されていました。
その他、無垢の木と 集成材 のサンプル などが置かれていました。また 階段の勾配を3種類作ってあり、どうなければならないかの体験が出来るようにもなっていました。

この 一級建築士である女性は 地元の木を使いたいという私達を とても歓待してくれました。



比較回路

「本物を見て置けよ。」
よくいわれます。また 本物を見てしまうと、妥協点がとても高くなってきます。

呉服・陶芸・絵画すべてにおいて この 本物で目を肥やすというのは、とても重要で、見極める目はそうして育てるしかないと聞きます。

さて 私達にとって 本物の家とは一体何かを考えました。
民家移築を決意した以上、この家の構造を継ぐことがまず私達にとって一番大切で、その上で どのような生活空間をつくるかを考えました。
日当たりがよく、風通しがよい。そして 清潔であること。これでした。

実現可能な範囲で、無垢の木を使いたい。
国産 できれば 地元の千葉の杉で家を建てたい。
これは もしかしたら「こころのふるさと」が呼び覚ます思いかもしれませんが、普通のサラリーマンが成し遂げるには、あれも欲しい これも欲しいをけずって・けずって それでも まだ 妥協したりない かもしれない現実が目の前にあります。

 

民家再生 事例集

民家再生 事例集をため息をつきながら、眺めています。
どの写真を見ても 素晴らしい事が伝わります。
また写真集はすばらしいアングルを狙ってこそ、写真集です。

私は その中から なんとか生活の匂いをかぎ出そうとしています。
庶民が暮らす民家こそが 民家の真髄であるはずで、藝術作品のようになった民家の横に 気兼ねなく暮らせる自分達の住いのスペースを作る。であってはならないはずだと思っています。

写真から家全体をイメージして、生活と結びつけるというのは、ナカナカ難しいことです。

おそろしげ な ツブヤキ

米倉の移築再生竣工見学会の講師は 我が家の頼りの綱 網野さんでした。
このお家についての 詳細な説明がありました。

私は その日の午前中他の用事があり、PM1:30に間に合わず遅刻しましたが、vivakenは余裕をもって会場となったお宅に到着し、網野さんと言葉を交わす、わずかな時間がありました。

「改めて チョット違う提案をさせていただきます。」
具体的なことには、触れる時間のないままの 網野さんとのお話です。

あとから この話を聞いた私は、それでなくとも 想像力がたくましいのに
あれか?  これか?  いやこういうことか?
また いちいちそれを口に出すものですから、vivakenは 耳栓をしたように 生返事をしています。

私が今回の家に思い描くイメージは ざっくりした感覚の家ではありますが、荒っぽいものは望みません。

網野さんの提案を待ちます。

竣工見学会

武蔵小金井に松戸から 米倉を移築し竣工見学会が行われると聞き、参加しました。
秋の少し冷たい小雨の中、50人ほどの方が集まっていました。

皆さん 何かをつかみたい、何かの決断が必要だ、いや 参考までに などなど思いは さまざまとお見受けいたしました。

DSC03398-02.jpg私が最も感心したのは蔵戸に使われていたレールでした。大変軽く、スムースな動きをしました。みると 床には全くレールはなく鴨居側で 吊り下げられていました。
滑車の構造がどうなっているのか分かりませんが、少なくとも床の上のゴミが絡むことはありません。滑車の掃除が不要なら、重い戸を使うことも躊躇するものではないと思いました。

一人でははずせない、一枚板の戸のキャスターの掃除に大変苦労した人を知っているので、戸は障子のように 軽いのが一番と思っていましたが、今回の見学会で、これもやり方なんだなと考えを改めました

方位

時々 方位にこだわりますか?または ここは 方位としてはよくないといわれますが。
と 言われたり アドバイスがあったりします。

こだわりません!!というより 知ろうと努力しません。

健康に暮らすために、風通しがよく 日当たりがいい そして 清潔に心がける。
家という角度から考えると、それしか 思い当たりません。
外敵が攻めてくるわけもなく、睦沢の風の流れを考慮した、屋根の勾配や 壁の強度を検討することのほうが、ずーーーーと大事だと考えています。
もちろん そこの所に 網野さんのぬかりがあろうはずがありません。

結果的にここの敷地は、北西にコナラの玉三郎 あとの三角は 団十郎を筆頭にケヤキ3本で囲われています。
この4本の木に囲まれた、これからの住いを思い描くと、家だけのイメージでは得られない どっしりしたものが感じられます。

かつて なんかで読んだ 「ピラミッドパワー」みたいな感じでです。

カール・ベンクスさん 「よみがえる古民家」

私達は 民家  古民家を移築します。
古民家の復元ではありません。古民家が生まれ変わるという観点から見ると再生という言葉になるのかもしれません。
そして、参考にする書籍や情報は、古民家再生とうたわれるものが、そのほとんどです。

その中の一冊が 「よみがえる古民家」
ドイツ人の建築デザイナーであるカール・ベンクスさんが 新潟県東頸城郡松代町竹所 に 「双鶴庵」と名付けた再生古民家に暮らし、仕事をしています。

私はどちらかというと、物事の構造にめどが立つと、あとはよきににはからってください というところがあるのですが、今回ばかりは それではいけないと、意匠 デザインにも努力して注目しています。

そして カールさんは言いました。
・・・・・・・・・・・・・・
骨組みが素晴らしいので、それをそのまま生かすようにしました。なるべく 壁はつくらないようにして、骨組みが見えるように
・・・・・・・・・・・・・・

嬉しかったですね。私達の方向性を認めてもらったような気がしました。
私達が移築する民家は、通常の建物に比べると 三倍の材料があるといわれています。
頑強であり かつ 数多い材料に支えられたこの家の意匠は シンプルに 壁はつくらず。

選択として間違いはないだろうと思っています。

伝匠舎 石川工務店:石川社長は 笑いながら言いました。

ウチが棟上までやらないと、なんともならんでしょう。(川上の予算じゃ 他は請けないよってことです。)
ウチ が紹介した物件ですから、責任があるわけですよ。何とかしなければならないわけですよ。
でもね ・・出来上がるとね 注目を浴びるのは 網野さんとか 仕上げをやった工務店とかでしてね・・・(ぐすっ)

半分 いえ 半分以上 本音とお見受けいたしました。
古民家の定義について。
建築後60年を経たものを古民家という。

この定義から言うと、本日の私の言い回しは適切でありません。
築年数からいえば確かに これから睦沢にやってくる民家は、古民家の定義に当てはまります。

私が考える、古民家再生とは 茅葺屋根は今にも崩れそうで、戸板は半分しか閉まらない。雨漏りのあとがそこら中にある。
築60年以上のこの建物を再生しました。
これが古民家再生だと思いました。

ですから 私達が移築を決めた民家は、一端再生され人の手が入ったものですので、あえて古民家移築ではなく 民家移築だと私なりに考えましたが、独りよがりのようです。

定義から逸脱していると指摘を受けましたので、古民家の移築と訂正しました。

甲斐民家

民家の移築が現実のものとなってくると、いままで耳にしたり、目にしたりした民家再生・移築の情報が違った形で自分の中に取り込まれてくるようになってきます。

この 甲斐の民家の代表「甘草屋敷」に対する私達の感慨も、数年前 vivakenと 休日の伝匠舎をそっと覗いたあの日、その足で 訪ねたときの印象とは 全く違った思いでこの建物を見ます。

DSC03313-02.jpg

甲斐民家の特徴である「つき屋根」「つきあげ屋根」。
以前は 全体のデザインとして 漠然とした捉え方をしましたが、今日においては 民家として機能を携えた美しさと感じるようになりました。

この写真は 九月はじめ 諏訪から移築する民家の部材を 伝匠舎さんに格納してもらったものを確認に行った日のものです。
今は お庭ももう少し 秋色になっていると思います。

アルケドアティスさん や 伝匠舎さん が甲斐にあることもあって たくさんの甲斐民家の事例に接し 時間とともに甲斐の民家が大好きになりました。

雨男

分かりました。ウチの敷地測量の日に なぜ 台風に襲われたか・・

いました雨男が。

アルケドアティスさんの 奈々さんの編集室からの 「かわせみ通信」を思い出し、改めて詠んでみると、しっかり書いてありました

夫が雨男ぶりを発揮して 朝からザンザン降り

「ハルダムプロジェクト」荒壁塗りワークショップ 昨年の出来事でした。

なるほど・・
修正します。
アルケドアティスさんの網野さんは雨男ではありませんでした。

きまぐれトキドキ発行「かわせみ通信 第6号」の ハルダム・プロジェクト文中にあった 夫が雨男・・・・
この夫とは、Mr.網野ではなくて Mr.ハルダムのことでした。

悪しからず ゴメンくださいませ。

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tiara
里山の暮らしはいかに・・。
vivakenのカーチャンとか オッカーとか 呼ばれる日が、来るのだろうか。

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